先陣を押し付けられて・・・雌阿寒岳      
                                  


  登頂日  13・07・22(月)         天 候     晴れ(ガス)    百名山登頂順  93番目    
  標 高   1.499㍍            登山口      雌阿寒温泉      同行者       単独
   温 泉   オンネトー温泉 景福  300円


   タイム  
- - 備考 
    場所・地点      着      発 -    
 雌阿寒温泉登山口  - 4:20  -  
 雌阿寒岳山頂  6:05  6:45  -  
 登山口  7:55  -  -  
   所要時間   3:35   


今回の北海道登山ツアーの日程

7月 19日  大雪山登山

7月 20日  十勝岳登山

7月 21日  弟子屈に友人を訪ねる

7月 22日  雌阿寒岳登山


7月 23日  幌尻山荘泊
  ~24日  幌尻岳登山

7月 26日  羊蹄山登山

7月 28日  トムラウシ山登山
 


連日の強行軍登山で十勝岳から下山してみると、ホロホロと待ち合わせしている22日まで二日間の余裕がポッカリと出来て

しまった。

さて、どこに行って何をしたものか・・・旅慣れていない私にとっては突然の余白が精神的に重い。とりあえずはどの方向にも

行ける占冠(しむかっぷ)に戻って、道の駅で車中泊のスペースを確保した。

隣は北九州から夫婦で来ていたバンコンのキャンピングカー。結局夕方から大酒を飲んでしまった。ご夫婦が買ってきた日本

酒を確りいただいて、八時ごろには千鳥足でトイレに行く始末。思い起こせばこんな事ばかりをしていて、北海道に来てから満

足に食事が摂れていない。

翌朝目覚めても・・・さて何をしたものか決められず・・・フッと弟子屈の友が思い浮かんだ。遊びに行ってみよう・・・と決めた。

高速道路を利用するには占冠は都合の良い場所だ。足寄まで100キロほどを移動し、そこから一般道を90キロほど弟子屈ま

での大移動。後日、無理し過ぎをホロホロに窘められる。



弟子屈はさすがに遠くて、昼には着けると思っていたのに着いてみると13時半。この間ほとんど休憩は無しで走りに走り通し

だった。とりあえず道の駅で蕎麦を食べて友人宅に向かった。日曜だったお陰で在宅し、見事会うことができた。

来る途中で見た【熊が出た】の注意書きがどうにも気になって、せっかくの阿寒岳登頂が躊躇された。しかし友は『大丈夫』と

言ってくれて、結局登ってから帰る事にした。大丈夫・・・にどんな根拠があったのかは確認していない。

Aコープで夕食のおかずやビールを調達して、雌阿寒温泉の公共駐車場に向かった。数十台停められる大きな駐車場に、10

台ほど
が夜を明かした。

就寝前にオンネトー温泉景福の湯に浸かる。この風呂も実にすばらしい泉質で名湯と言ってよい。露天の風情も良かった。この

時に知り合った地元の方・・・とてもいろんな事に詳しくて、話しているうちに『雌阿寒岳側にはヒグマはおらず、出ているのは

雄阿寒岳』と。地元の方からの何よりの情報で、幾分安心できた。


友を訪ねて                              弟子屈の道の駅

下の写真は前日、弟子屈に向かう途中で見た雌阿寒岳と阿寒富士だが、山頂は雲に覆われていて翌日の天候は不安この上ない

ものだった。それでも友が『明日は晴れる。大丈夫』と言ってくれた言葉を信じて早朝に登る事とした。そして昼過ぎにはホロホロ

と合流しなければならない。スタートは4時ごろと決めた。

登山口を確認しに行くと、小川を流れる水は温泉だった。こんなにお湯を捨てているのだからまったく勿体ない話だ。

 
前日に見た左・雌阿寒岳と右・阿寒富士                  雌阿寒温泉付近の小川は温泉水

前夜、駐車場で話したご夫婦も一緒にスタートする約束だったが、準備を終えているのになぜかスタートしない。待っていたがとう

とうエンドが決まっている私が先にスターする羽目になった。夜は明けているものの辺りはまだ薄暗く、ましてや登山口からの樹林

帯は真っ暗闇の中。熊が目の前にいたとしても気が付かないほど暗い。夕べ地元の人から『雌阿寒にヒグマは居ない』と聞いて

いたので、その言葉を信じて登って行った。

小一時間も登ると、4合目を過ぎるあたりから樹林帯は終わる。遠くまでの視野が確保できて、精神的にはかなり楽になった気が

する。

トップを引かされた樹林帯歩きから開放されながら思うに・・・みんな要領が良くて感心する。結局は生真面目なヤツかせっかちに

動き回るヤツが貧乏くじを引かされるのだ。


トップを引かされた雌阿寒岳登山口
(下山時に写す) 五合目を過ぎると樹林が消えて視界が広がる

6合目からは朝日もさして、山頂まで確り捉える事ができるようになった。眼下には雲海が展開し僅かに雄阿寒岳などが頭を突き

出していた。1合目ごとに設置された標柱が何とも思いやりを感じる。九合目以降は稜線で、標高はほぼ山頂と同じになった。


朝日に映える雌阿寒岳                  まだまだ雲海に覆われていた

この稜線歩きがまた素晴らしいロケーションが展開する。お釜の中からは未だに噴煙が上がる活火山。ガスが出ているので阿寒

富士への稜線歩きは進めていないようだ。


八合目標と雄阿寒岳                    お釜からは噴煙が上がり続ける活火山

お釜を覗くと実際に赤い色をした【赤沼】、青い色をした【青沼】を見下ろすことができる。ガスっていたらこの二つの沼も見ること

はできなかったから、この日に登ったことを悔やむところだった。



赤沼  確かに赤いと言えば赤い気がする            青沼   間違いなく青い沼

山頂に到着するころには雌阿寒岳付近のガスも雲もほとんど吹き飛ばされていて、素晴らしい眺望となる。流石に遠くの山峰

までの眺望は得られなかったが、阿寒富士や雄阿寒岳、そしてオンネトーなども確り捉えることが出来て喜び勇んで下山にか

かる。

この時間になると、ヒグマが怖い人も怖くない人も続々と登って来る。これだけ登山者が登ってくれば帰路に遭遇するリスクは

低いはずで、確信を持って下ることができた。



下山後は野中温泉に直行するも時間が早すぎて断られる。仕方なしに風呂には入らず、ホロホロと待ち合わせた幌尻岳登山

口の平取に向かう。高速道を利用して12時に日高に到着した。平取では買い物ができないので、日高のコンビニで買い物。

平取で待つホロホロと13時に無事に合流できた。それにしてもちょっと強行軍で・・・反省。


雌阿寒岳山頂と阿寒富士                      オンネトーも望めるほどに回復


雌阿寒岳

花の百名山としては種類も株数も全く物足りなかった。雌阿寒岳が花の百名山に選定される所以は【シャクナゲ】かと思った。

シャクナゲの株は確かに確認できた。しかし他の花は花百とするには物足りない感じだ。

高度を上げていくと・・・それでも雌阿寒岳の固有種、
メアカンフスマを見る事が出来て意義のある登山になった。


シャクナゲ           イワブクロ


存在感が際立つコマクサ              花百に選ばれたのはこの花【メアカンフスマ】


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