女王 ヒメサユリが真っ盛り、夢のプロムナード・・・大朝日岳

 登頂日   06. 7. 7   天  候         百名山登頂順   60番目
 標  高  1.870b    登山口  古寺鉱泉   同行者        単独
 温泉    月山志津温泉  つたや   ナトリウム塩化物泉   800円

タイム  
-         往  路       復   路
   場所・地点      着    発      着     発
 古寺鉱泉   5:00    14:25
 ハナヌキ峰    6:40   6:45
 古寺山    7:45   7:50    12:20    12:25
 熊越分岐    8:30   8:30 途中で食事15分    
 小屋    50   9:50    10:20    10:25
 山頂   1005   9:05 -    10:10
   所要時間 9:25     歩行時間  登り 4:35   下り 3:45

 前日、会社が終わるとすぐに車に飛び乗ったがコンビニで食料を調達して、高速に乗るころには19時

になっていた。

目標の寒河江SAは日付が変わっていた。それでも3〜4時間は眠られそうである。広い駐車場には大型

トラックを含めても5台ほどであった。静かな場所を選んで一気に眠り込んだ。

0時を越えて高速を利用するとETCの深夜割引が受けられて、しかも途中で眠ることができる。こんな良い

制度はないが、何時まで恩恵に与れるのだろう。私が元気に全国を飛び回る間は続いてほしいものである。

 この付近には数年前まで釣りなどで足しげく通っていたから・・・古寺鉱泉への道も良く知っていた

・・・がっ、峠にかかる前に追い越したはずの兵庫ナンバーの車が前を走っている。

狐に抓まれているのか心霊体験か・・・さすがは月山など信仰の地である。

新しい道が古寺鉱泉までできたらしい。この地に半端な知識があっただけにまたしてもリサーチを軽んじて

しまった。

    
【古寺鉱泉まで立派な道が】【見落としそうな看板で右折】【古寺鉱泉脇の登山道を行く】
 
 着替えて出発するとすぐ鉱泉前の橋に着く。これを渡って建物に沿って山に入っていく。

ブナ林からの風が清清しい。懐かしい空気である。

登山道は流れる雨水に洗われて大きくえぐられ、簡易的な手当てを施されてはいるがどうにも無残である。

水のない三沢清水で休憩し、古寺山まではあっという間であった。この辺りからポツリポツリと【ヒメサユリ】

が現れる。

 
       
【ぶな林の中をいく】      【水は来ていなかった三沢清水】 【古寺山山頂】

 その少し前・・・ハナヌキ峰で変な・・・ホラ吹きオヤジが現れた。

『先週も来たけど花がいくつも無い。蕾がいくつかあるだけなのでまだ早い』と言う。

『おかしいなー、テレビでは今週でもう終わる・・・と言っていたのに?』と心の中でつぶやく。


『そうなんだー! 残念だわー』と実際に60歳ぐらいの女性が古寺山の手前で帰っていった。

『私は行ってみます。頂上も踏み
たいので』

     
【チドリとのコラボレーション】  【雨に濡れて鮮やかさは一層】    

 ところがところがヒメサユリは今を盛りと咲いていた。あのクソオヤジ、全く罪作りなヤツだ。信じて帰った

人が可愛そうである。

帰路にハナヌキ峰で会った女性の方も『その話を聞いたので小朝日までにして、帰るところだ』と言っていた。

あのクソオヤジに違いない。

『とんでもない! 満開でしたよ。ハクサンチドリと群生していましたよ』と、デジカメを見せてあげた。

信じるほうも信じるほうだけど、許せないオヤジである。この手の知ったかぶりのオヤジは全国的に寄生して

いて、なかなか駆除しきれない。でも一番悪いのは・・・だまされた事を・・・教えた俺?

余計なお世話である。知らないままのほうが良かったかも・・この手のオヤジも良く現れる。

      
【幻想的な・・・夢の回廊】    【行けども行けども花の波】
    

 雨が小やみになっても辺り一面はガスで覆われていて、視界はほとんど得られなかった。山頂がどこなのか

全く判断できず、とにかく縦走路を進む。

おそらくコースを外れたとしてもこのガスでは、途中で気が付くことはできなかったと思う。

山頂は『ここか?』・・・思わず奥宮のところを山頂と見誤るところだった。もう少しで山頂を踏まずに帰るところ

だった。ガスの日は注意が必要だ。

     
【奥宮が祭られている】        【山頂標にたどり着く】

     
  【銀明水への分岐】        【帰路に立ち寄った銀明水】
 
 雨が落ちだし霧が巻き山頂を勘違いするほどの悪天候になってしまった。帰路に朝日小屋で雨をしのぎ

ながら食事をしようとドアを開けると、雨具を着たまま入れる土間もないほどの小屋であり、雨の中での食事

になってしまった。

 花のプロムナードは夢そのまんま≠T時間の登りを忘れさせてくれた。それでも鍛錬不足は現実のモノ

となった。

 
下山はひざ痛との戦いで、予定していた月山を止めて帰ることにした。今週の無理は来週の北岳に影響を

残してしまう事になる。

帰路は高速を使わずに埼玉まで帰ろうと思っていたが、会津若松でとうとうダウン。高速に乗り、おまけに

安積SAで眠り込んでしまった


     
  
【イワハゼ】       【ノアザミ】     【ウラジロヨウラク】   

  
 【シロバナニガナ】    【ヤシオツツシ?】   【ツバメオモト】      

  
【ホソバミネウスユキソウ】   【カラマツソウ】  【ミヤマシオガマ】

  
【シラネアオイ】     【ハクサンチドリ】   【ヒメサユリ】

   百名山に