ヘロヘロでやっと到着・・・妙高山

 登頂日  05.9.3    天 候   晴れ(ガス)    百名山登頂順   51 番目   
 標 高   2.454b   登山口   燕温泉      同行者       単独  
  温 泉  関温泉   小松屋    含鉄塩類泉    500円

タイム  
-     往  路       路     
    場所・地点      着     発     着      発
 燕温泉 6:20   14:00
 天狗堂   8:54 9:00   12:37   12:40
 山頂  11:03   11:35
   所要時間 7:40  歩行時間  登り 4:37  下り 2:22

 ほぼ2ヶ月ぶりの山行、夏場の一番いい時期に山から離れてしまった。この2ヶ月間で鹿島槍や朝日が済んでいるはずで

あった。この歳になると筋肉の衰えはあっという間で、さすがに難易度を落としての選択・・・と思っていたのだが・・・落と

したつもりの難易度はちっとも落ちては居なかった。鍛錬不足と睡眠不足が簡単に登頂させてはくれない。

 燕温泉から温泉街を進み【黄金の湯】を覗くと何人かが浸かっている。帰りに浸かるのが楽しみだ。スキー場の登りは荒島

岳を髣髴させるが厳しさは雲泥の差だ。斜面を登りきると谷筋の平坦な道が小1時間、赤倉温泉【源湯】の碑までは全く問題

はなかった。前方には2段の見事な滝、光明滝と称明滝を望むことが出来る。その上方には妙高のピークが覗いていた。

    
【赤倉温泉源泉の碑】        【光明と称明の滝】   【鎖場】       

 
北地獄谷から渡渉点を過ぎた燕登山道は、急に全く容赦の無い登りとなる。胸突き八丁の登りで私はあっさりダウンを奪

われてしまった。「今日はもう駄目だ。やめて帰ろう」と真剣に考えてしまった。後ろから来た登山者がどんどん私を追い抜い

ていった。

「天狗堂に着いたら止めるか続けるか考えよう」「それにしても天狗堂はまだなのだろうか」と思った矢先にやっと【天狗堂は

すぐそこ】の看板が現れた。とりあえず救われたようだ。この看板があと50メートル先にあったらやめていたかもしれない。

 コースタイムから15分遅れで到着すると、一緒に出発した皆さんが休んでいた。実際には渡渉点からの遅れが15分であ

る。この先が思いやられる。大丈夫だろうか。折角だから行ける所までは行こうと決めた。ゆっくりだが確実に高度を上げる。

 【風穴】を過ぎたあたりで気がつくと、だんだんペースが取り戻せるようになっていた。胸突き八丁で機関銃のように撃ち続

けていた胸の鼓動も、全く平常に戻っている。こうなればしめたものだ。何時もどおり花の写真を撮ったりロケーションが目に

入る余裕が出来てきた。

 結局寝不足と起きぬけにスタートして、食べ物をお腹に入れていなかったのが原因だったのだろう。上り始めて4時間半、ヘ

ロヘロになりながらやっと到着することができた。


        
 【大岩が点在する稜線】     【トリカブトのお花畑】      

   
   【山頂、こっちは北峰?】     【数十年ぶりのカキ氷】

 多くの人が思い思いに寛ぐ北峰(?)に移動する。バテバテでまともに動く事も出来ず、昼食をとりながらゆっくり休むことに

した。30分も休むと疲れも大分癒され、どうにか歩けそうに感じたので下りにかかった。靴擦れや早くも訪れた筋肉痛に襲

われ、我慢の下山である。足の裏が火を噴くような熱さだ。スキー場の下りは短いスパンで助かった。これが荒島岳ほどの

長さがあったらきっと泣き出していただろう。

 この歳になると何も鍛錬しない2ヶ月は本当に影響が大きい。ただただ辛かった山行。まったくなさけない。

 数十年ぶりにレモンのカキ氷を食べた事があえて報告事項。ついでに食べた山菜蕎麦は箸でつまむ事が出来ないほど茹

ですぎのクチャクチャで、500円も支払うのがバカらしいほど。素人が作ってもこれよりは美味しい。最大の抗議として大部

分をどんぶりに食べ残してやった。少しは感じただろう。店の名前は公表せずにおくが、他の店の名誉と犠牲者を少なくする

ためにあえて言っておく。・・・・・燕温泉街一番奥の左側のお店・・・・・


    
【ヤマハハコ】        【ミヤマキオン?】   【ハクサンボウフウ?】  
    
【タテヤマアザミ?】
    【ハクサンオミナエシ】 【シロバナホタルブクロ】    

            百名山に