つらかったけど何でもあり、全て叶った・・・火打山

  登頂日  05.6.25   天 候   晴れ   百名山登頂順   49番目   
  標 高   2.462b   登山口  笹ヶ峰 同行者       単独
    温 泉  赤倉温泉    滝の湯    800円

タイム  
-         往    路       路  
    場所・地点      着     発     着     発 
 駐車場   8:20      17:05  
 黒沢    9:02    9:07     16:30     16:33 
 富士見平  10:25   10:33      15:30     15:35 
 高谷池ヒュッテ   11:15   11:18     14:30     14:40 
 火打山頂   1310  -   13:30 
   所要時間 8:55     歩行時間  登り 4:34   下り 3:12

 夏に妙高・高妻とセットでやろうと思っていたが3日で三座はもうやめた。最初に一つだけやっつけておこう。それに今は計画

していた鳳凰三山日帰りの自信もない。急遽変更した。睡眠時間が少ないので迷っていると、『陽のあるうちに下山すると考え

れば・・』という妻の言葉に“なるほど”と納得。5時まで寝ていて笹ヶ峰には8時に着いた。体力温存のためのゆっくり出発である。

 黒沢までは、またその先の十二曲までもたいした登りではなく、富士見平まではあっという間であった。雪が残っているのにコ

ースタイムでの歩行は十分である。むしろ雪のお陰で平坦な状態だったのかもしれない。高谷池ヒュッテまでは全く順調であった。

 ところが天狗の庭を過ぎてから一気に足にきて、どんどん遅れるようになってしまった。おかしいなと思っていたが“シャリバテ

だ”とやっと気がついた。山頂に着いたらと思っていたが、ライチョウ平で昼食にした。筋肉にエネルギーが供給されると再び力が

甦る。天狗の池ではハクサンコザクラやミズバショウが咲き誇っている。想像していたよりは少ないものの、雪解けの時季に咲く

花のオンパレードである。

 私が頂上に到着するのと湧き立つガスが競争だったが、一瞬ガスの方が早かった。がっかり・・・もう少ししっかりした足を持っ

ていれば素晴らしい眺望が楽しめた。しかし証拠写真を撮ったり休んでいるうちに一瞬だけガスが払われ雨飾まで望むことが

出来た。



【富士見平付近】             【小屋はまだまだ雪の中】

 
【火打・影火打・焼のスリーショット】  【雨飾?が雲の中から現れる】   

 当然高妻や妙高も目の前に張り付いているように思えるほど間近に望めた。笹ヶ峰から前後して登頂していた方たちは泊ま

りなので、挨拶を交わして下山にかかった。雪渓の下りで滑って遊んだり花の写真を写したり、遊び遊びの帰路だ。


 雷鳥平でのこと『花もロケーションも満足、後は雷鳥だけか』と思っているといきなり足元から雷鳥のつがいが飛び出した。私

の前をゆっくり進む。少し冬毛を纏っている。折角、大きくしかも模様がはっきり判る大きさで写真を撮ることが出来たが、木の

陰で首が写っていない写真になってしまった。


  
 
 【いきなり現れた雷鳥】       【頭のない雷鳥】

 
天狗の庭で“逆さ火打”を撮る。2g持っていた水も底をつき、ヒュッテでポカリを買って一気に飲んだ。登りの時から気になっ

ていた根曲がり竹。ガサゴソ音がするので緊張が走るが、よくよく確認すると人間である。大きなザックいっぱいに詰め込んで

背負っている人もいる。こうなっては私の闘争心にも火がついた。登山より気になって仕方が無い。帰りは採って帰るつもりで

いた。陽が落ちる時間も気になるが筍の魔力はものすごい。スタッフバックを持って竹やぶに飛び込んだ。ほんの5分ほどで50

本をゲット。ようするに採りたければいくらでも採れる。しかし二人で食べる量があれば十分だ。最近は妻も手間がかかるので

持って帰っても余り喜びはしない



  【ハクサンコザクラが真っ盛り】   【あっという間の収穫】


 
花、ロケーション、雷鳥、筍と今回の目的は全て達成できた。満足の山行だがやけに疲れが残った。白山や荒島岳であんな

にいじめて襲われた筋肉痛、しかし今回の筋肉痛の方がきつい。どうして・・・。

  


 赤倉温泉に寄って見た。先週の杉野沢温泉には呆れていたので、もう少しマシな風呂をと思って・・・。温泉街を流していたが

一番奥に【滝の湯】があった。入浴料は高めだが遅かったせいか観光客も居らず、知らない間に貸切になっていた。

 旦那さんと火打の花の話になる。1時間も話している間に民宿をやっている事がわかり、秋にキノコを食べに来る約束をした。


 
話を聞くと高山植物はどんどん高度を上げているという。当然温暖化の影響である。綱を張って人が入り込まないように保護

しているだけでは守れないと言う。高度順化させながら人間が移植してあげないと絶滅は必至だと言う。そうかもしれない、6月

で35度だと言うのだから。

    

【コイワカガミ】      【シラネアオイ】     【サンカヨウ】 

   
  【エンレイソウ】   【ハクサンコザクラ】   【キヌガサソウ】

     
【ショウジョウバカマ】  【ベニバナイチゴ】     【クリンソウ】

            百名山に