新調の登山靴でもやっぱり靴擦れ・・・雲取山

 登頂日  05.10.29   天 候   晴れ    百名山登頂順   55番目   
 標 高   2.017b    登山口  三峰神社 同行者        単独
    温 泉   なし 

タイム  
-     往  路       
    場所・地点      着     発     着      発
 三峰駐車場   6:20    15:40
 霧藻ケ峰    7:48   7:48    14:30    14:40
 白岩山    9:26   9:35    12:50    12:55
 大ダワ   10:15  10:20    12:00    11:05
 山頂   11:05    11:20
   所要時間 9:20     歩行時間  登り 4:16   下り 3:50

 どうも靴の状態がよくない。上り下りとの戦いより靴擦れに神経が磨り減ってしまう。このままでは山行は楽しくならず、とうとう

昨日関東に展開する登山用品店で大枚をはたいて新調した。どうしても履き心地を確かめたくて、早速の山行である。

 折角だから超ロングトレイルの雲取山三峰コースに挑戦したい。あれほど確認を重ねて購入した靴、まさか今日こそは靴擦れ

も無いはずだ。安心してのロングコースの選択である。

 薄暗いうちに出発しようとしたが、ビジターセンターから登山道が見つからず20分も無駄にしてしまった。案内板は不親切この

上ない。

 此処のところの山行で脚力の自信は完全に戻っている。心配なのは靴擦れだが、そんなもんはどんなに痛くったって歩くこと

は出来る。

 霧藻ケ峰からは明けやらぬ空にノコギリのような両神の山容が浮かんでいた。この後幾度ものアップダウンを繰り返したが、少

しきついと感じたのは前白岩の肩への登りだけだった。そして芋の木ドッケからは本来なら楽勝の山行だった。ところが折角

新調した靴でもやっぱり靴擦れが起きてしまった。余りにピッタリのサイズを選んだのが失敗だったようだ。白岩山の頂上でまさ

かのバンドエイド治療である。こんなことになるなんて・・・信じられない。


   
  【まだ明けやらぬ空に両神山】       【残念なことに富士は見えない】
 
 
それにしても今週も登山者が極端に少ない。どうしたことだろう。歩いていて寂しいほどだ。たどり着いた山頂にも誰もおらず、

証拠写真も取って貰えなかった。眺望の無い山頂に長居の意味は無く避難小屋で食事にした。ここで初めて登山者に会ったが、

僅かに2パーティの5人が食事をしているのみであった。


  
  【山頂の非難小屋】            【清潔に使われている】

 
靴擦れのせいか帰路の時間はやけに長く感じた。靴紐を何度も締めなおし・・・締め方を変えてみたりもした。一番痛くなら

ない締め方を見つけての我慢が続く。

 白岩山辺りでやっと登山者と出会うようになった。30人ほどの団体もいく。みんな小屋泊まりなのでゆっくりだったのかも知

れない。

 白岩小屋で休もうと思ったが偏屈そうな親父がいやな目つきで見ているので、気の小さい私は思わず通り過ぎてしまった。

逆に霧藻ケ峰の小屋では小屋番さんが話し相手になってくれたので、奮発してポカリとCCレモンを一気に飲んでしまった。

 『続いて下山してくる人はいるかい?』と聞かれたが、登山者自体が少ないのだから下山者は居ないはずだ。『小屋を閉め

てマキを拾いに行くので、そこまで一緒に行こう』と誘ってくれた。大菩薩の丸川小屋のオヤジとは友達だと言う。

 『キノコを食べさせてくれるなら泊まりに来るよ』と言うと『俺はキノコはやらない。具合が悪くなったって救急車が来られる訳

ではない。食事はインスタントと決めている』と言う。

 イシイのハンバーグかもしれないなー。徹底していて、これはこれでいいか!   秩父宮のレリーフは一千万円もかかった

と自慢げに話していた。でも誰が負担したの?


 
霧藻ケ峰辺りは紅葉がちょうど盛りで、雲取を選んでよかったと思える山行であった。

   
 【高い位置にあるレリーフ】       【紅葉はピーク】             
 
 帰りは紅葉の進み具合を確認するため、太陽寺から大血川をまわって140号にでた。林道の紅葉は一番良い状態で、明日

は妻を連れてこようと決めた。
 
 
翌日は朝の6時に家を出て紅葉狩り。ここ数週間は全く妻を放って置いたので、せめてもの罪滅ぼしである。太陽寺から上は

今が盛りで見事な彩であった。大滝村が主催する紅葉祭りの当日であるのに、この林道を走行する車は数えるほどで、静かな

山の雰囲気を思う存分楽しむ事が出来た。

 中学校の校庭ではイベントが催されていて、この手の行事に目の無い私たち夫婦は早速飛び込んだ。すいとんや手打ちの

蕎麦などで昼食とした。帰路は満願の湯で汗を流した。久しぶりに山行以外で楽しんだ休日である。


  
            日本百名山に