山形・鶴岡【田麦俣の多層民家】

        田麦俣は旧朝日村にある。朝日村は私たちが釣り歩いていたフィールドの中でちょうど中心の位

      置である。寒河江にも酒田方面にももっと北に位置する新庄方面にもアクセスしやすい位置である。

      中でも隣の西山町まで高速が通っていて、月山インターで降りると『ここから釣りが始まる』と言うべ

      き場所である。ちなみに寒河江川流域、八久和川流域に毎年数回通うという熱の入れようだった。

      魚の釣果の問題でなく、私たちの集団が好むロケーションがそこにはあった。ブナの森があり、清冽

      な流れは巨大魚を育み、まさしく私たち半プロフェッショナル集団のフィールド・・・。釣りに通っている

     間にも他のパーティでの死亡事故などが数回あった。往時はここはそれだけ厳しい山奥の集落だっ

     たに違いない。平家の落人と言われている人たちが中央から逃れようとして住み着いたとしても、当

     然のロケーションだったのしょう。近年は羽黒山信仰の宿場の要素も兼ねていたらしい。
 
      田麦俣にある国道沿いの民宿をしばしば使ったが、梵字川を挟んで展開するのが田麦俣多層民

     家群である。残念だが今は面影を残すのが5軒ほどである。江戸時代には30軒の集落だったと言

     う。民宿に古い写真が残されていてそれを見ると、50軒ほどがの茅葺屋根が降りしきる雪に霞んで

     いた。

      特徴としては妻側にも小屋根が下がっている【兜造り】と呼ばれる仕様である。


     
                                          

     
                 妻側の小屋根が特徴

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