群馬・甘楽【城下町小幡の武家屋敷】
 
 数年前まで・・・・・R254の富岡バイパスが出来るまでは富岡市街の渋滞を避けて、下仁田から山を越えて甘楽に

抜けていた。サファリパークの前を通って走ると出会うのが、この小幡の町並みである。当時からこの古く落ち着い

た雰囲気は大いに興味を抱いていたが、中々車を止めて寄りこむ事が出来ずにいた。歴史的背景は当然承知して

いた。
 
 名水百選の小川堰に沿って居並ぶ蔵や家並みはいかにも武家屋敷と思われるが、実はかつて隆盛を極めた養蚕

業の名残りであり武家屋敷ではない。

 歴史民族資料館がある交差点の信号の場所に【大手門】の基礎石が現存しており、ここから南側が城内になる。

5分ほど歩いた中小路には石垣などが現存し14メートルの幅の道は往時を偲ばせる。勘定奉行の要職にあった高

橋家は庭を開放してくれている。【喰い違い郭】という石垣は実に面白い。当然防御のためのものだとは思うが、一

説に《下級武士が上司に会ったときに隠れたもの》と言われている。

  
名水百選小川堰沿いの町並み     古くは養蚕農家の蔵だった        大手門跡から城外方向

       
   勘定奉行高橋家屋敷  庭を見学できる     通りは昔のまま残る14メートルの中小路

      
  喰い違い郭 下級武士が上級武士から隠れた     高山家の梅

         街並みトップへ