長野・南木曽【下り谷】

南木曽は地域全体が重伝地区に指定されるほど、往時の街道の趣が確り保存されている。

大妻籠の集落を抜けて馬籠に向うと、中山道は県道を横断して林の中の辿道となる。

少しの登りと山を切り開いた畑の脇を抜けて進むと、最初に出会う人の臭いが【下り谷集落】である。

これから峠に挑もうとする古人(いにしえびと)が、ここで一息入れたに違いない。



かつて松本藩主小笠原家の家臣【倉科某】が土着の豪族と争い命を落とした。後年小笠原氏はその霊をこの地に

祀ったが、集落の端にある神社が【倉科祖霊社】である。



街道の趣を残しひっそりと息づいている集落である。

   

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