水沢観音と水沢うどん    05. 3. 5   

     妻を伊香保の《石段の湯》に置き去りにして、私は急ぎ働きで水沢山(榛名山)をやっつけました。前

    日の雪でラッセルしながらの大変な山行でした。戻ると妻は既に2回も湯に浸かり、更に交代で1回浸

    かりました。いい湯なのでご機嫌でした。少し休んで帰路に着きます。今日は水沢うどんを食べる予定

    でしたので水沢方面に向います。

     水沢観音は坂東三十三観音霊場の第十六番です。天台宗水沢観世音、五徳山水沢寺、ご本尊は十

   一面千手観音です。この日は三十三寺院のご本尊のレプリカが開帳されていました。一体々々の表情

   に違いがあり、ただ《優しい表情》という大雑把なくくり方では申し訳ないようでした。仏教のことは良く

   解りませんが、解らないなりに心に充足感が満ちていました。少し煩悩が払えたのかもしれません。

    地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る六体のお地蔵様を祭った六角堂は

   何かチベットの大乗仏教の寺院を髣髴させます。三回回転させることでお参りします。本堂の煌びやか

   さなどはとても田舎の末寺ではありません。

               
  【煌びやかさ、荘厳さの本堂】     【内側の回転体を回す六角堂】 【清水屋は『始祖』でした】

     いよいよ腹ごしらえですが水沢うどんのお店は沢山ありすぎて何処がいいのか決める事が出来ませ

    ん。《元祖》《本家》《名代》と訳が解りません。一番駐車しやすかった清水屋にしました。

     皇族も立ち寄った事があるお店で写真が自慢そうに飾ってありました。しかしそれ程のお店なのに食

   べては今一でした。この程度ならもっといい店があります。比企郡吉見町の【よし味】、熊谷や北本の【

   田舎っぺ】などです。

    決してまずい訳ではありません。我が家の味では無いと言うだけです。出汁が私にはしょっぱすぎま

   した。妻は何か乾麺を茹でたようだと言っていました。午前中の残りを茹でたのでしょうか。戻って調べ

   ると《水沢うどんは生麺》となっていました。

 

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