花の海を縦走・・・谷川岳【トマノ耳1.963b、オキノ耳1.977、一ノ倉岳1.974、茂倉岳1.978】

 登頂日 11.7.10 (日)  天 候  ガス        百名山登頂順    7番目    
 標 高  1.977b      登山口  西黒尾根登山口    同行者         単独
  温 泉 なし

タイム  
- - -
    場所・地点      着     発     着      発
 西黒尾根登山口    6:10
 ガレ沢の頭    8:10     8:15
 トマノ耳    9:35    9:40
 オキノ耳    9:55    9:55
 一ノ倉岳   10:45     10:50  - -
 茂倉岳   11:10     11:15 
 矢場の頭   12:20     12:25
 土樽(茂倉岳)登山口    13:55    13:55 - -
 JR土樽駅    14:15 - -
   所要時間 8:05     歩行時間  登り :   下り :

 
     
ラクダのコブを登る先行者   【ラクダの背】800  快晴   最後の登りで一息  白毛門・朝日 快晴

何とか眺望に恵まれた谷川登山・・・を目指して挑戦したのだが、何とも今回も頂上ではガスの中だった。ざんげ岩までは360°

の大パノラマだったのに、僅かに後10分の差でリベンジは不成功。それでも今日は縦走だからどこかの頂では・・・という期待を

持っていたのだが、結局下山するまでどの頂きでもガスの中だったのだ。

   
【ざんげ岩】915 ガスが山頂を覆い始める     935【トマの耳】ガスの中   955【オキの耳】ガスの中

不思議な縁(えにし)で・・・・・トマの耳の頂上の所で集団に出会ったた。ついついタイミングを失って頂上側に移動できず、その

集団が通り過ぎるまで立ち止まって待つ事になった。みんな挨拶をして通り過ぎるが、ついつい最後の方まで列が途切れず移

動できなかった。最後の男性の方は・・・待っていただいて申し訳ない・・・と思って焦ったのだろうか、私の前で滑って転倒して

しまった。

その瞬間に顔を見る事になったのだが・・・何と妻の主治医の【S先生】。『先生』と声をかけるとびっくり仰天。

私が途中で休憩を数秒長く取っていたら・・・私がトマの耳で人の切れ間で頂上側に移動していたら・・・先生が転ばずに通り過ぎ

ていたら・・・二人はお互いを確認する事が無かったはずで・・・・・このドクターとは間違いなく何かで結ばれている。
      
1045【一ノ倉岳】ガスの中 

一ノ倉岳から下ろうとしている男性と山の話になり、私のコースを聞いた彼は『私も土樽に降りる』と言って前後して進む事に

なった。私も一人よりは心強く大いに歓迎だ。しかし彼は茂倉岳で食事を摂り私は相変わらず食べる事ができないので先行

する。結局土樽の駅で出会うまで途中で遭遇する事は無かった。

彼とは土合に降りても車を取りに戻るまで一緒に行動した。沼田の方だそうだが、毎日山を見て暮らし・・・天候を確認して

から山に登るのだそうだ。羨ましくもあり・・・他の山に行くのが億劫にならないか心配でもあり・・・。


茂倉岳に向う尾根   時折ガスが吹き飛ばされて眺望が得られる

茂倉岳からの下りはとにかく急登で辛い・・・せめて周りの山々を見る事ができれば救われたろうに、残念な事にガス、ガス、

ガスの中を下った。岩の性質と濡れた登山道はとにかく滑って・・・何度も転倒した。特に一度はもう少しで奈落の底に落ちて

しまいそうになったが、神様が・・・まだ生きなさい・・・と助けてくれたのだと思う。



1110【茂倉岳】ガスの中

尾根は花が真っ盛り・・・ハクサンチドリ・ハクサンフウロ・ウサギギク・ニッコウキスゲ・コバイケイソウ・ハクサンコザクラ・

タカネバラ・ウツボグサ・タテヤマリンドウ・コイワカガミ・・・もうここに書ききれない。まさに
花の百名山の神髄を見た


案内表示も無く不安な道を矢場の頭を目指す。でも・・・花は満足



 1220 【矢場の頭】

矢場の頭までは辛い下りで、この区間だけはコースタイムを上回ってしまった。コースが正しいのか不安があったせいもある。万が

一違っていたら登り返すのは嫌だなーって、ずーっと考えながら歩いていた。小屋が出てきてもまだ正しいコースと信じていなかっ

た。それもこれも眺望が得られ無いから・・・【矢場の頭】の表示を見てやっと安心した。それまでは一つも表示が無いから・・・

これは本当に不安だ。


土樽近くのブナ林でキノコ発見

木の根がおもしろく張り巡らされている場所を過ぎると、程なく数百b下方に関越道土樽PAが見えてくる。車の音も聞こえるが、

しかしそれから1時間以上も下る事になるのが何とも辛い。何年山をやっていても見えているのに到着できない辛さが、一番

堪える。

誰にも会う事がなかったガスの中の下りだったが、土樽駅では多くの方が電車を待っていて待合室は社交場と化していた。沼

田の男性ともこの後ロープウェイ駅まで一緒だった。またどこかでお会いしたいものだ。辛いけど心底満足できた縦走だった。


 谷川岳で出会った花


 ハクサンコザクラ                    タテヤマリンドウ
        

コバイケイソウ

  
ウサギギク                  ウツボグサ


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