本谷釜瀬林道の紅葉はベストタイミング・・・瑞牆山

  登頂日  05.11.3    天 候    晴れ    百名山登頂順   56番目   
  標 高   2.230b     登山口   瑞牆山荘  同行者        単独
    温 泉   ラジウム鉱泉   みずがきランド  Na・Ca・硫酸塩   600円

タイム  
-     往  路       
    場所・地点      着     発     着      発
 瑞牆山荘   9:55  13:50
 富士見平小屋   10:30  10:35  13:10   13:10
 山頂   11:55   12:10
   所要時間 3:55     歩行時間  登り 1:55   下り 2:40

 朝どうしても起きる事ができなくて高妻山の予定が瑞牆になってしまった。こんな天候に恵まれた日は、早起きして厳しい山を

片付けておいたほうがよかったが・・・。

 信州峠を越えて本谷釜瀬林道に入ると紅葉が真っ盛りだった。ベストシーズンの紅葉を車を降りては夢中になって写真を撮って

いたので、山荘到着は10時になろうとしていた。

 心配したとおり駐車できるスペースが無い。路肩でさえ1台分の隙間をやっと確保できた状態であった。


   
  【クリスタルラインの紅葉】        【今が真っ盛り】             

 私同様にゆっくりスタートする人が意外に多いのには驚いた。登山口に次から次と吸い込まれていく。この山はやはりこの時季と

考える人が多いのだろう。ベストシーズンの休日は本格的な山行に使い、マイナーな山はベストシーズンを外してという考えは

誰しもが同じようだ。

 富士見平小屋までは30分程で着いた。実に歩きやすい優しい道である。沢を渡り登りにかかると例の二つに割れた岩が正面を

ふさいでいた。道はその岩を回りこむと一気に高度を上げていく。

 いたる所に足を投げ出してダウンしている人がいる。岩場の急登にアゴを出しているのだろう。鍛錬などという言葉とは無縁の

人が、いきなり挑戦しようと思える山なのだろう。

 この一気の登りで数百人を追い抜いた。岩場には絶対の自信を持っている上に、ここ数週間で歩きこんだ脚力だ。面白いように

高度が上がっていく。振り返ると屹立した奇岩越しに黄葉のカラマツの林が展開していた。一度の休憩を挟んであっという間の山

頂到着であった。


  
  【グリーンロッジから望む】     【小屋から左にコースをとる】 

   
【目印になっている岩】  【急登で振り返る】     【ごった返す山頂】

 それ程広くは無い山頂は食事をとる人で溢れかえっていた。頂上標での証拠写真も順番待ちだ。食事をしながら様子を伺い、隙を

見て写真を撮ってもらった。食事中も360度の眺望を楽しむことが出来た。

 下りは富士見平小屋を過ぎてから林道を下った。登山道よりはヒザにダメージが無さそうに感じたからだ。赤や黄色の絨毯を踏み

ながら歩くのは実に気持ちが良い。この時季ならではである。余りの気持ち良さにゆっくり歩きすぎたのに加え、林道は大きく迂回し

ていて登山道を登った往路よりはるかに時間を要してしまった。


 
 
【まるで絨毯】         【癒される歩き】   【中津林道】

 温泉は《みずがきランド》に寄る。受付のおネーサンは親切だし、ノンアルコールのビールは置いてある。沸かし湯で少ない湯量と

いう悪条件ながら、かけ流しにこだわっているのは立派である。更には空いていて600円なら文句は無い。30分ほど須坂市のご夫婦

と話し込んでしまったが戸隠蕎麦の《仁王門屋》を教えていただいた。丁度数日後に高妻山に挑戦だ。そんな時期に戸隠蕎麦の情

報とは、これもグットタイミングだった。


 初めての三国峠を越えて中津川林道を走る。梓山から大滝を目指せば時間は大幅に短縮できるはず・・・だった。長野側は舗装済

であったが埼玉側は一転して胃が踊るようなダートの悪路。救いは中津川林道の今を盛りの紅葉だが、切り立った崖沿いに続く林道

では脇目も儘ならない。その上対向車が何時飛び出してくるのかヒヤヒヤで、30キロがやっとの走行だ。走っても走っても終わりの見

えないダート道。暗闇が迫る悪路で神経をすり減らし、今週もやっぱりヘトヘトに疲れてしまった。簡単山行の筈が。佐久を廻って

帰るべきであった。

       
            日本百名山に