早くも雪の・・・御嶽山
  

  登頂日  05.10.22   天 候  霰のち雪のち雨  百名山登頂順  54番目   
  標 高   3.067b    登山口  田の原         同行者       単独
  温 泉     なし 

タイム  
-       往  路     
   場所・地点      着     発      着       発 
 田の原  10:45   15:10 
 王滝   12:40  12:45   13:30   13:40 
 剣ケ峰   13:05   13:10
   所要時間 4:25     歩行時間  登り 2:15   下り 1:47

 二日間でニ座をやっつけるつもりでの出発だ。二日目は恵那山か空木か決めかねていたが、一日目は睡眠時間を確保する

為に簡単アプローチの御嶽山と決めていた。

 この計画のお陰で5時まで眠る事ができた。塩尻ICは7時半でほぼ予定どおりである。せっかく木曽路を走るからには、是非

にも寄りたいところがある。やっと念願の奈良井宿をブラブラすることができた。恋焦がれた割に印象は薄く少しガッカリだ。町の

保存状態などは遥かに海野宿のほうが徹底されている。ただ奈良井宿は町並みを商業ベースで利用しており訪れる観光客が

多い。あるいは客を呼ぶ為に効果的な街づくりをしたのか・・ニワトリと玉子のような話だが・・・街の雰囲気としての軍配は海野

宿に揚げたい。大分時間を費やしてしまった。本来の目的である田の原に向けて車を走らせた。

  
【奈良井宿】       【街並みに人通りはない】

 王滝村までは思いのほか距離がある。道々考えてみるとどうも登山地図を忘れたような気がする。途中の道の駅で手に入れ

ようと探したが、山地図として使えるようなものは無かった。王滝村に到着すると空は鉛色で御嶽山は雪だろうと容易に知れた。

ホワイトアウトでは地図が無いわけにいかず、何としても手に入れようと観光案内所を探していると・・・ありました。御嶽山には

サービス用見開き大判の山地図があると知っていたので、その地図なら手に入るだろうと踏んだのは大正解であった。考えた

通り案内所に置いてあった。これで一安心だ。

田の原は既に雨とガスが舞い、強い風が吹きすさぶ。ここでこの状態では上は確実に吹雪だろう。急遽風が舞う駐車場でズボ

ンを脱ぎ、下にタイツを穿き込んだ。セーター、フリースも重ね着し保温は完全(?)だ。


  
【上はおそらく雪】             【僅かに残る紅葉】

 八合目あたりからは風が力を増し、気づくとフリースは吹き付けられた雪がカチンカチンに張り付いていた。こんな時に会社から

電話が入った。途切れ途切れだが緊急事態が起きたという。そう言われても・・・今下山して埼玉まで駆けつけたとしても、おそら

く夜になってしまう。しかもここまで来て頂上を踏まずに降りるわけには行かない。とりあえず『頂上』が先だ。部下にあれこれ指示

をして頂上を目指した。やっぱり私は『会社人間』としては失格である。

 王滝から上は完全にホワイトアウトで方向すら判らない。目隠しのような状態だが敷設されたロープに導かれてなんとか小屋に

たどり着いた。山頂ではカメラも出せず健康祈願だけで下山する。神社の階段は御影石なのか、薄く積もった雪が滑って滑って

・・・真剣に両手で手すりにつかまって下った。

 雪がなくなる八合目辺りまで一歩一歩慎重な下りが続いた。八合目からは田の原が眼下に望めるほどに天候が回復していた。

しかし濡れてしまったフリースは始末におえない状態で、面倒くさがらず雨具を出すべきであった。長い山行なら命取りになりか

ねない。下山して着替えをしていると今度はものすごい勢いで雨が吹き付ける。雨の中でのキャンプはきついものがある。明日

もこんな寒い日なら・・雨に打たれて・・震えながら・・山に登ろうとは思わない。明日の山行は中止して帰ることにした。

 緊急事態もその後どうなったのか気にもなっていた。会社に電話を入れると誰も電話に出ない。どうも問題が解決しみんな帰っ

てしまったようだ。それならそれで連絡しろよ。困った時だけ・・・電話すんじゃーねー。

 帰路は高速を使わずに帰ってみようと考えていたので、翌日山に登らない以上はなおさら経費削減で実行あるのみだ。塩尻

までは順調であったが松本へ向かった途端に、帰宅時間帯の大渋滞に巻き込まれてしまった。塩尻から美ヶ原に向かおうと考

えていたのに、変更して松本から三才山トンネルに向かったのが失敗であった。鹿教湯温泉で湯に浸かろうと欲をだしたのが

まずかった。結局温泉に入る時間も無くただ走り続けたのにもかかわらず、本庄には10時になってしまった。田の原から6時間

を要した。近いのか、遠いのか・・・山行が楽しかったかどうかにもよるが・・・この走行、少なくても苦痛ではない

  
            日本百名山に