世界一の噴火口・・・阿蘇山(高岳・中岳)
登頂日 13・04・28(日) 天 候 晴れ 百名山登頂順 87番目
標 高 1.592㍍ 登山口 仙酔峡 同行者 単独
温 泉 白鳥温泉 下湯 400円 (えびの市営)
タイム | |||
- | - | 備 考 | |
場所・地点 | 着 | 発 | - |
仙酔峡登山口P | : | 6:00 | - |
高岳 | 8:10 | 8:15 | - |
中岳 | 8:30 | 8:40 | - |
ロープウェイ展望台 | 9:00 | 9:00 | - |
仙酔峡登山口 | 9:30 | : | - |
所要時間 3:30 |
前日、疲れた体に鞭打って、久住下山後に厳しい祖母山を登っておいた。その真価がこの日問われるのだった。と言うのは一日に
2座登頂するためには、今日挑むのは韓国岳により近い阿蘇山である必要があった。
そして厳しさも祖母山より内輪でなくてはならない。果たして目論見通りの結果が出たのか。
仙酔峡に近い道の駅波野に泊まっていた。5時に起きて食事を摂り、6時には仙酔峡の駐車場で準備が完了。トイレを使ったりして
いるうちに結構多くの登山者が先行していて、私が仙酔尾根に取り付いた時に登りきろうとする人が見えた。今日もいい日だ。
仙酔峡駐車場はまだまだ閑散としている ビジターセンター
下から見た時にはあまり厳しいようには感じなかったが、ゴーロ帯に入ると傾斜は一気に厳しさを増した。息を詰まらせながらの
登りとなる。ところどころにミヤマキリシマと思われるピンクのツツジが咲いている。強風に耐えているせいか背丈は低い。久住や
霧島は全く咲いていなかったので、阿蘇は他より早いようだ。
仙酔尾根の途中からロープウェイ方向を望む 登ってきた仙酔尾根を振りかえる
私と一緒に尾根に取り付いた女性、私をぶっちぎって・・・見えなくなった。中間点を越えて一層斜度を増すあたりで、親子連れ
に追いつく。お母さんはまだ70歳には届いていない感じ、一方息子さんは40歳ぐらい。休憩を取りながらの山談義になるが、
何と昨日祖母に登ったという。親近感が湧きあれこれ会話が弾む。
このお母さん、毎年国観峠のお地蔵さんに前掛けを作ってかけている方と判った。奇特な方だ。
中間点を境に斜度も石の状態も難度を増している。時々鎖場も現れるが・・・しかしこれは大した事は無い。
【バカ尾根】と言われる辛い登り やっと中間点の黄色い文字が見えて来た 数か所鎖場も、危険は無い
2時間程を要して稜線にたどり着いた。ここから高岳までは僅かである。高岳に着いて見ると、その先に中岳のピークが望める。
先程のぶっちぎりの女性、中岳には向かわずに下山して行った。私は当初の予定通りに中岳に向かう。
尾根の途中でも高岳山頂でも動画を写した。今回は4ギガのメモリーを持ってきたので、どのピークでも動画を撮影する事に
していた。噴煙を上げている火口やお釜等、ぐるりっと撮影する。持ち帰って妻に見せ、雰囲気を感じてもらうのだ。
稜線にたどり着く 高岳山頂
この荒涼たる風景は他では見た覚えがない。八ヶ岳が若干こんな感じかもしれない。焼岳も・・・いずれにしてもこれだけのスケ
ールの火口群は初めての経験だ。中岳の方から歩いてくる登山者発見。どこから来たのか尋ねると『ロープウエイの下道を登って
きて、展望台を経由してきた』との事。
通行止めではなかったかを尋ねると『全く何もなっていなかった』と言うので、私も向かう事にした。
稜線の延長上に中岳山頂を望む 【大鍋】と呼ばれる古い火口
中岳から望むと噴煙が上がっていて、何となく不気味ではある。しかし煙は稜線と反対に流れていて、ガスの心配もないと思った。
中岳から下っていくと登山者が結構登ってくる。中岳から展望台までの間で4~5人の方に出会う。一様に通行止めだとは言わない。
ロープウエイの駅舎に下ろうとして気が付いたが、ここは一年中通行止めのようだ。これにはびっくりした。風向きによっては通行
止めになり、放送などで知らせてくれると信じていた。
中岳の先に噴煙を上げる火口がある 中岳に到着
知らない事とは言いながら、山でのルールを破ってしまった。何となく気不味くて、ロープウエイの駅舎に向かって足早に進んだ。
係りの人に見つかって怒られでもしたら、恥ずかしいので見つかりたくなかったのだ。しかしその心配は無かった。下に到着する
まで出会うのは観光客ばかり。
しかも皆さんは通行禁止を知っているのか・・・展望台から先に進むような登山者ではなく、行けるところまで行ければ・・・と言う
お年寄りの観光客ばかりだった。
登山者はみな仙酔尾根を登るようで、中岳からの下りで出会った人以降登山者には出会わなかった。
火口群 ロープウェイの駅舎方向
階段の下りの方がまだ幾分息が突ける。舗装されてはいるが、こののべつ幕なしにダラダラ下るのは苦手だ。それでなくても下り
に弱く、いつも親指の爪を傷めるのが辛い。今回も途中で親指が痛み始めた。そこでシューズの紐を締めなおすが・・・一向に改善
せずに痛みが続く。
不思議と痛むのは左だけ・・・前回10月の登山も爪は黒く変色して、この3月に爪が生え変わったばかり。どうして左だけなのか
・・・あれこれ考えた末に、右との違いを目を凝らして比べてみた。そして原因を見つけた・・・快感。左足の親指が当たるので懸命
に左足の紐を締め揚げると・・・それは逆効果で、締められて狭まったつま先が余計に爪にあたっていたのだ。
右足と同じように足首は確り締めるが、つま先は緩めてみた。バッチリ・・・効果抜群。見事に今回は爪を温存できました。足が痛い
のって辛いですからね、登山では。今回まだ目的達成までに数座残しているので、この発見は大きい。
下山後、一気にえびのに向かう。高速のサービスエリアで食事をして、途中の白鳥温泉に浸かり・・・韓国岳に登ったのですが、
その無理が良くなかった。その夜韓国岳の無理から心臓発作を起こしたのでした。
きちんと体調を管理しながら挑めば・・・何てことない山ばかりなのに。標高が低いので舐めていたかもしれません。反省。
先ほど登った仙酔尾根、ものすごい傾斜 ロープウェイの下道は舗装された歩きやすい道
良く分かりませんがこれが『ミヤマキリシマ』でしょうか?
僅かに咲いていたミヤマキリシマ
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