群馬百名山・・・鹿岳(かなだけ)

 登頂日   2013.6.9       天 候    晴れ         登山口  大久保  
    同行者   単独          所要時間   2:25
    温 泉    なし

  タイム
     道の駅オアシスなんもく8時00分→→→大久保登山口8時40分→→→9時20分マメガタ峠9時20分→→→

     10時15分一ノ岳10時20分→→→10時30分二の岳11時25分→→→マメガタ峠12時00分→→→12時30

     大久保登山口12時35分→→→道の駅オアシスなんもく13時10分
 
 
歩く事が目的だったのでわざと道の駅に車を置いて、登山口まで1時間ほど歩いた。国道から四又山を抜ける縦走コースも考えたが、いきなり無理をするのは

止めて大久保登山口からのほぼ最短コースを選んだ。

 集落の中を歩いているとカーブした先からドーム状の大岩が現れた。私は何も知識がなかったので、まさかこれが今日登る【鹿岳】だとは思いもつかなかった。

 
集落の方が親子連れの熊がいるので注意するように言ってくれたので、お礼を言って通り過ぎる。

    
 鹿岳一ノ岳と奥側が二ノ岳      暗い登山道              石垣が残る杉林、かつての生活跡?


 登山口で作業していた地元の方が『バイクのライトが点いている。』 
 
 『追いついたら話しておきます』

 マメガタ峠までに一人の若者に追いつく『バイクの方ですか?』と声をかけると

 『バイクの方はもっと先に行きました』との返事。

 実は私はこの後、鹿岳二ノ岳山頂でバイクの方にあったのだが、ロケーションに気を奪われていて、ライトの事を話すのをすっかり忘れていた。若者に『男

性にあったでしょう。あの方がバイクの人だ』と言われてやっと思い出した。若者が話しておいてくれたらしい。私が下山した時、私より先に下山したバイクの

方がまだ戻っていないらしく、バイクは登山口に停められたままだった。心なしかライトは暗い感じがしたが・・・バッテリーは大丈夫だったろうか?



 
大久保登山口から40分ほどでマメガタ峠。途中の杉林で追い越した若者は、ここでは逆に私を追い越して進む。が途中の厳しいのぼりで再び私が前に

出る。このコースは随所に切れ落ちた絶壁の縁を進み、痩せた尾根を進むコースで侮ってはいられない。うっかり気を抜くと、取り返しのつかない事になる。

 ただ人気のある山で四季を通じて登山者は多いようだ。それだけにコースの整備は確り行われていて、危険個所にはロープや鎖、梯子などが確り設置

されている。


 
長ーいロープの先で痩せ尾根に飛び出るが、ここが一ノ岳への折り返し点で見落とす可能性がある。事実若者は通り過ぎていて、私が寄り道している

間に私より前にいた事で驚いていた。

  
 マメガタ峠                               先行する若者

     
 足の下が切れ落ちた、絶壁の縁を行く              長ーい20b以上のロープ      一ノ岳へのやせ尾根

 
一ノ岳山頂までは辛い登りだが、僅かに3分ほどで開けた場所に飛び出す。山頂には【摩利支天】が祭られていた。ここから荒船山が望める。垂直に切れ

落ちた艫岩と、最高点の行塚山が他の山の影から懸命にアピールしていた。

 この山は私と妻が初めて登山と言うものを体験した山で、それはそれは一方ならぬ思い入れのある山だ。

 お腹も空いてきたので急いでニノ岳を目指す。早くお弁当が食べたかった。


   
 一ノ岳山頂に祭られる摩利支天                   右上垂直に切れ落ちる荒船山の艫岩

眼下には集落が望め、主峰のニノ岳は一ノ岳に負けず劣らずの絶壁を見せている。麓から見たときには『あんなところに登れるのだろうか?』と思っていたが、

ここまでやってくると・・・何とかルートはあるものだ。誰が開いたのか・・・先人の知識と勇気には感嘆させられる。


   
 眼下に点在する集落                         鹿岳の主峰二ノ岳
 
 
主峰のニノ岳には一ノ岳以上に厳しい岩場が待っているが、コースの整備は万全でロープや鎖でしっかりガードされている。落ち着いてそれらに導いて

もらえば、事故になることは無い。途中で一ノ岳を振り返る。若者が登っていたのが見えたので『やっほー』と呼びかけた。声の方向を懸命に探していたが

やっと私を見つけたようで、手を振って応えてくれた。

     
 梯子場も数か所             長ーい鎖場              二ノ岳から一ノ岳を望む

山頂では早速弁当を開く。タッパーに詰めたご飯と魚と味付け海苔と削り節を混ぜた梅肉は、ヘバッテいても食が進む。あっという間に平らげた。この日は

山頂で1時間も景色を楽しんだ。若者を待っていたが、先にやってきたのはバイクの方。そのころにはすっかり頭から飛んでいたのだ。

若者とは一ノ岳と二ノ岳のコルで会い、挨拶をして別れる。

途中の集落で小川から【カワセミ】が小魚を咥えて飛び立った。久しぶりにカワセミに出会う。こんな自然の中なら、であっても不思議はない。

アルバイトもロケーションも・・・満足いく山行だった。

   
 鹿岳山頂                                 妙義山を遠望する

      上毛・その他へ     登山トップへ