ツクモグサ見たさに横岳【奥の院】
登頂日 12.06.23(土) 天 候 晴れ時々ガス
標 高 2.829 b 登山口 海ノ口自然郷登山口 同行者 単独
温 泉 なし
タイム | ||||
- | 往 路 | 復 路 | ||
場所・地点 | 着 | 発 | 着 | 発 |
海ノ口登山口 | : | 8:40 | 16:10 | : |
三叉峰分岐 | 12:00 | 12:05 | 13:00 | 13:50 |
横岳山頂(奥の院) | 12:20 | : | : | 12:45 |
所要時間 7:30 歩行時間 登り 3:40 下り 2:35 |
早朝のインターチェンジでETCのトラブル。一旦開いたバーがいきなり閉じて来たから、たまりません。バーは私の愛車を殴打した
のです。柔らかい素材でしたから傷にはなっていないようですが、擦れて塗料に損傷があるかもしれません。何より気分が悪い。
もっと気分が悪いのはネクスコ東日本のお客様相談センターの対応。
態度の悪い事この上ない対応で、普通の人間なら頭に来ること請け合いです。こうしたケースは車載器の受信が悪いケースが
100パーセント・・・の一点張り。
じゃーどうして一旦開いたの? 降りる際に佐久インターでは間違いなくカードにデータがありました。
せっかく10分も待たされてもらっていった通行券は無駄でした。お宅の担当者に聞け・・・ビデオを撮ってあるのでは?
何を言っても取りあわない・・・全くのクレーマー扱いに腹が立つのです。いまだに回答は無く、無視するつもりなんでしょう。
猪瀬さんにもう少し頑張ってもらって・・・やっぱり解体すべきだったのでは。東電と言いネクスコと言い民主党政権下では余計
に性質が悪くなった気がします。
そんなんで登山口は8時半でした。若いご夫婦と一緒のスタート・・・のちのちこれが大変な救いとなりました。追い
越したり追い越されたりするうちに会話をするようになり、『今日の目的はツクモグサを見る事』と・・・・・私と全く一緒でした。
別荘地内の駐車場はスペースが少なく、確実には10台程度しか止められず・・・遅かった私は路上駐車になってしまいました。別荘
地内からの登山ですから、遊歩道は確り整備されています。実を言うと路駐で良いなら更にかなり上まで車を持って行けます。
時間的には20分から30分・・・ですが民有地ですし、何より歩きたいから山に行っている事を思うと・・・歩きましょうね。
別荘地を抜け本格的に登山道を辿ります。杣添尾根は平坦な場所が無く、息を整えるのに苦労するような登りが続きます。
海ノ口自然郷登山口 駐車場はいっぱいで路駐
別荘地内の登山道
随所に案内板
先行する登山者 いよいよ本格的な登り
樹林帯の登りは直射日光を遮ってくれる代わりに、吹き抜けていく風を感じる事はできません。夏は蒸し暑く、そして大量の虫が
襲ってきそうな登山道。随所で残雪に残されたトレースを辿る事になります。
2時間も心臓の鼓動が早鐘のように打ち鳴らされていたかと思うと、フット樹林帯を抜けてさわやかな風が頬を通り過ぎていきます。
途中一か所だけ木々の間から赤岳を望む事が出来ました。
樹林帯を抜けると三叉峰(さんじゃほう)まで30分もありません。しかし今までに増して厳しいのぼりですけど。左手には赤岳の
勇姿、そして右手には比較的穏やかな横岳の稜線が開けてきます。
僅かに残雪が残る
2時間ほどで森林界を抜けると三叉峰が眼前に迫る
左手には赤岳の雄姿
先ほど赤岳をバックに入れて写真を撮って・・・と依頼されたパーティと話していると、なぜか懐かしいイントネーション。岩手の
方々でした。私も・・・と話して会話が弾みます。結局、私のサイトを教えたのですが・・・お一人の方以外はハンドルネーム
自体を理解されていないように感じました。百名山は70数座を踏破したとか。
私より勝っているのは北海道と九州がほとんど終了している点。アルプスを残しているそうです。7月に飯豊に行くそうですから、
また会うかもしれません。
三叉峰へのキツイ登りを行く岩手のパーティ
少しだけ頭を見せている横岳山頂【奥の院】
三叉峰からは花の中を進みます。キバナシャクナゲを斜面に見ながら、登山道に沿ってはオヤマノエンドウ・イワウメ・ミヤマキン
バイ・ミヤマシオガマ・・・・・・・・ウルップソウは一株だけ咲いているのがありました。
花の向こうに赤岳を入れて数枚の写真を撮ったり・・・。
尾根には腰を下ろして休んでいる方も沢山います。『ツクモグサを見ませんでしたか?』
10人ほどの方に聞きましたが、分かっている方は半数。そのうちの二人の方が咲いていた場所まで教えてくれました。奥の院の鎖場
を降りて行くと左手にある・・・と教えられましたが、果たして広い尾根で見つけられるものでしょうか。
同行していたご夫婦は赤岳方向に向かったようで、この後三叉峰に戻るまで姿を見ることはありませんでした。
三叉峰分岐 山頂はこの奥10メートルの位置
オヤマノエンドウ・イワウメ・ミヤマキンバイのブーケ
三叉峰山頂とその奥に赤岳を遠望する
ブーケ越にガスの中の赤岳
横岳山頂奥の院の手前には2か所の梯子がありますが、全く問題はありません。確り踏みしめて登ります。山頂からは北アルプスの
山並みまで望め、大キレットや槍ヶ岳のピークもはっきり確認できました。しかしそれはこの時間まででした。この後三叉峰に戻って
食事をする頃には、ガスが巻いて眺望は無くなっていました。
奥の院への登りはこんな梯子が2か所
ついに横岳の山頂に立つ
雲の左手には北アの峰々が見えています。ほぼ中央に大きく切れ落ちたキレット、その右のピークが槍
教えられたとおり奥の院の鎖場を下り、左側を懸命に探します。実物を見た事が無かったので、うっかり他の花を見て勘違いする
かもしれません。そんな不安はたちどころに消えました。あまりに存在感があって・・・間違いようがありませんでした。
一株見つかるとあっちにもこっちにもあって・・・写真を撮れそうにない斜面には更に沢山咲いていました。満足。
目的のツクモグサを探しに鎖を下る
ツクモグサを発見
山頂に置いたザックを回収し、13時に三叉峰に戻って食事にしました。山頂には花を探しながら30分もいた事になります。この時
隣で食事をしていた若者と話したのですが・・・丹沢の鍋割山荘で歩荷(ボッカ・・・荷揚げする人)をしているとの事。
丹沢に来たらぜひ訪ねてくれ・・・と言ってくれました。
そういえば鍋割山はまだ行ってないなーー。そうこうしていると赤岳方向からご夫婦が戻ってきました。14時に一緒に下山開始。
奥の院に目をやると、ガスが幽玄の世界を醸し出していました。いつもは見上げる【大同心】を今日は俯瞰します。上から見下ろして
お願いするのは仏様に対して失礼になるので・・・・・今日はお願いするのを止めておきました。
大いに楽しんで・・・下山したのですが、このあと更にとんでもないトラブルに。何とバッテリーがあがっていたのです。真っ青
でしたが、一緒に登っていたご夫婦の親切で助けていただくという・・・超ラッキーな結果な。何とも・・・思い出に残る山行と
なりました。ブログを併せてご覧ください。
いつも仰ぎ見る大同心を俯瞰する
ガスに煙る奥の院 右手の一段高みが山頂
横岳で見た花
ウルップソウ ツクモグサ
キバナシャクナゲ
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