1日目の夜にやって来た若手メンバーは【アベベ】さんと【M】さん。
Mさんはなんでか? 加須・・・というハンドルネーム。
訳が解らないのでMで行きます。
アベベさんとは前にも一緒に山に入りましたが、Mさんは今回が初めてのキノコ採り。
私が怪我をして師匠に迷惑をかけるところでしたが、二人の参加で事なきを得ました。
翌日の3人の結果を聞くと・・・午前中は全くナメコに当たらず、どうなることかと思っていたそうです。
そのころ私は車で待っていて、採れないことは無いだろうと・・・沢山担いでお昼には戻るだろう・・・とも。
ところが戻ってこなかったんです・・・1時になっても2時になっても。
そこで初めて苦戦していると感じました。
この場所はこれまで・・・数時間でザックがいっぱいになる場所ですから。
しかも今回は3人が担げますから、60キロと期待も大きいのでした。
2時半ごろになって3人の姿が遠くに臨めます。
歩く姿を見ていると・・・アベベさんの姿勢が前かがみになっていて、重いものを背負っている姿勢でした。
これは・・・採れたな・・・と一発で判断できました。
もうあきらめかけたその時、あと少しだけ行ってみようとの師匠の判断。
その次の大木から爆発したそうで、もうお昼を廻ていたそうです。
ですから60キロ近くが、1時間半の収穫です。
昨年、私なんかはもう持てないので、爆発的に生えている木の脇を惜しみながら降りてきました。
ここはそんな場所なのです・・・当たったら恐ろしい程の。
戻った皆の顔が誇らしげに紅潮していました。
初めてのMさん、山歩きは辛かったけど、楽しかったと・・・。
こんだけ採れれば当然楽しいはずです。
白い小さなビニール袋に入れていますが、これは収穫時からこの袋に入れるんです。
なぜなら全員で分けますから、分けるときにスピーディに作業が進みます。
袋の中身を確認してキノコの程度を判断して、Aランク、Bランク、Cランクと分けておいて・・・。
当然、収穫の時もAランクとCランクを一緒の袋に入れることはしません。
あくまでもAはAだけを同じ袋に収穫していますから、これはA、これはBと分けていきます。
分け終えたらいよいよ勝負の時・・・じゃんけんで勝った人から順にAの中から好きなのを取っていきます。
Aを分け終えたらBも同じように分けていきます。
Dランクのナメコなんて収穫はしませんけど、持って歩いているうちにDになってしまうものも・・・。
こんな品は師匠などのベテランはいらないと言って、じゃんけんを放棄します。
我々ビギナーだけでそれを分けて持ち帰るんです。
ちなみにAランクとはまだ傘の開かない幼菌状態、写真の一番右です。
Bは傘は開いたがまだ新鮮でピカピカの品。白い箱がそうです。
Cはそこから少し劣化が進んだ品。裏を見ると少し黒ずんだものが混じっていたり・・・ピンクの箱です。
黒いバケツのものが、そのグズグズになる手前のダメなナメコです。
が、自分で消費する分には、十分ありがたくいただけます。
我が家にはキノコ用の冷凍庫がありますが、この程度ではまだ満帆にはなりません。
正月に餅つきをして、切り餅を冷凍保存。
ここで冷凍庫がいっぱいになります。
話は変わりますが・・・Mさんが持って帰ったキノコの量を見た家族が、あまりの多さに驚いていたとか。
家族総出で綺麗に洗ったそうです。
キノコって採って終わりではありません。
山のキノコには虫が入っていて、この虫を見たらほとんどの人が食欲をなくすでしょう。
ですから家に戻ったらまず、塩水に浸けて虫出しをします。
大体、海の水程度の塩分が理想ですけど、私なんかはアバウトな塩分量の塩水です。
虫を食べても体に害が出るわけではなく、おそらくトイレの藻屑となるはずですから・・・。
30分から1時間浸けたら、いよいよ綺麗にごみを取り除きます。
ナメコのぬめりが意外に難敵で、ゴミが簡単には採れてくれないのです。
こんな苦労をしてまでも、沢山の量が欲しいのです。
多く収穫すればするほど作業は辛いのに・・・です。
所詮は、食べることよりも・・・採ることを楽しんでいるのでしょう。
男はハンターですからね!
ところで・・・採りすぎだ・・・との批判がありました。
おすそ分けをしますから、批判は勘弁してください。
また、菌を植えて育ったのを採ってくるの? との質問もありました。
うーん! ちょっと答えに困ります。
私ではない誰かが・・・菌を植えたのかもしれませんが・・・私はそんな方にあったことも見たこともありません。
また、権利が確定している場所で収穫したら【窃盗罪】になりますから、注意が必要な遊びです。
コメント