土合の駅前にさしかかると丁度列車が到着したようで、駅舎から数組の人が出てきました。この土合駅は地下に列車のホームがあることで有名です。この階段を重いザックを背負って上がる登山者の中には、既にここで顎を出す人もいると思います。
おせっかいにも私はまた一人の同世代の男性に声をかけました。いつも何処でも声をかける事にしています。お互い様で・・・いつか自分に帰ってくると信じてやっているんですけど・・・こんな輪が広がればありがたい・・・と思って。
男性は湯沢側の土樽に車を置いてきて列車で土合まで来ました。そして谷川連峰を縦走して車を回収します。西黒尾根の登山口手前まで乗せました。
車を登山口近くの空き地に停め、指導センターに一旦戻って登山届けを提出します。
花の時期の谷川岳の期待もありましたので西黒尾根→ガレ沢の頭→ザンゲ岩→山頂→天神尾根→熊穴沢非難小屋→田尻尾根・・・というコースです。
結果としてはあまり花は残っておらず・・・もう少し早ければシモツケソウが見事だったと思います。それにきっと花は一の倉から先の尾根に多いのでしょう。
タイムや情景はホームページで詳しくご覧いただけます。
ゆっくり登っているので後ろからどんどん追い抜かれます。最初は何人に抜かれ何人抜くのか数えていたのですが、そのうち抜かれた人を抜き返したりして訳がわからなくなってやめました。
確かに西黒尾根は急登ですがあっという間に突き抜けて、鎖場を何箇所か抜けると【ガレ沢の頭】に到着です。ここまで僅か1時間45分で到着してしまいました。今日こそは確実に眺望が期待できると思っていたのに、コルに出てみると山頂はガスの中に埋もれていました。写真はガレ沢の頭手前の鎖です。3箇所ほどありますが難しくはありません。
巌剛新道を合わせてラクダのコルからはマチガ沢が良く見えます。前回は巌剛新道を登っていますが山を始めたばかりの頃で、懸命に登った記憶があります。谷川岳が3時間で登れる山だとは到底想像も出来なかったと思います。写真はマチガ沢。
何人もの山男の夢と命を奪った魔の山も、一般道はそんなに危険な箇所はありません。
俗に言う【バリエーションルート】でなければ、必要以上に怖がらない事です。
と言っても怖さを知らないのも困りますけど・・・とにかく今ブームの【山ガール】【熟年登山】が渋滞をなして続いています。昨日の山頂の写真でもお解りいただけると思いますが、いろんな人が押しかけてあの人波が続くんです。
オキノ耳からトマノ耳に戻るのは通常の3倍の時間がかかっています。ルールを解っていない人をよく非難しますが、ルールを解りすぎているのも非難したくなりました。
幾ら登りが優先と言ってもまだずっと先でしかすれ違わないのに、ずっと止まって待っている人がいるんです。これは一例ですが・・・と、あげつらうつもりでしたが止めます。まあ、結局は愚痴ですから。
経験上のアドバイスを一つ聞いてください。山に行く時は絶対に服装に金を掛けてください。今回も多くの人がジーンズなどの綿製品を身につけていますが、是非速乾性などの効果が期待できる化学繊維の製品にしてください。
何にも事故が無い時はもちろん平気ですが、万が一道迷いや滑落などが起きた時に身につけている服装で生死が分かれます。
明日は私の身近に起きた谷川岳の遭難騒ぎも、あわせて聞いてください。
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