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54-1. 白馬岳

やっと50座・・・白馬岳・小蓮華岳

メ モ
登頂日 05/07/16〜17
天 候 曇り・晴れ
百名山登頂順 50番目
標 高 2,932㍍・2,768㍍
登山口 猿倉~栂池
同行者 荻須
温 泉 白馬八方 岳の湯
不天然温泉 400円

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
猿倉 (1日目) : 5:50 : :
白馬尻 6:50 7:10 : :
葱平 9:35 9:50 : :
避難小屋 10:35 10:40 : :
白馬山荘(泊) 12:00 5:50 :
白馬山頂 (2日目) 6:05 6:20
小蓮華岳 7:35 7:45
白馬大池 8:55 9:15
天狗原 10:30 10:40
栂池 11:45
所要時間
12:05
歩行時間 一日目
5:20
二日目
5:15

平田影郎

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 タクシーの運ちゃんの早とちりでバス代と同じ料金で6時前に猿倉に着いた。本当はもう一組のご夫婦が乗るものと運ちゃんは思ったらしい。そのご夫婦の旦那さんは相当に意固地でとうとう断ってしまった。朝一番からわずか2.000円で猿倉まで走ることになった運ちゃんが哀れである。着いてみると猿倉の駐車場にはまだ余裕があり、一瞬車で来なかったことへの後悔が頭をよぎったが、今回の縦走では何処かで外部の交通手段を使わざるを得ない。何処で使おうと大差は無い。

 登りにかかる準備を始めてみると、やれスパッツを忘れたの何がないのとなかなか進まない。タクシーに急がされたマイナスの影響は我々にもあったことになる。寝起きで胃が働いておらず食べ物は喉を通りそうに無い。無理に食べ物を押し込んで出発した。

 1時間ほどで白馬尻に着き、予定通り水を汲みに行くとトイレの中で汲むようになっている。心象的に納得できず、2㍑も持ってきたので汲むのを止めておいた。イザトなったら雪を食べてもいい。周囲に目をやると白い花が飛び込んでくる。この辺はキヌガサソウやサンカヨウの群生である。

 いよいよ雪渓の登りだ。岩場でアイゼンを付け始めたが、小さなブヨが間断なく襲ってくる。痒くて痒くて・・・なんとか2~3箇所刺されるうちにアイゼンを付け終えた。ガスが立ちこめ雪渓の上部まで見渡す事は出来ないが、ベンガラと人の流れに従って・・・想像以上に汚れた雪渓を一歩一歩進んだ。情報のあった落石は確認する事が出来ない。安定しているようならいいのだが・・。

【この数日後雪渓で崩落があり、お亡くなりになられた方が出ました。合掌】

【白馬尻に到着】
【雪渓は大崩】
【雪渓を行く先生】

 結構強い雨が落ち始め、雪渓の途中で雨具を着ける事になってしまった。先生は相変わらず調子が悪く、今日も雪渓の上にゲロの散布作業を実施している。本当に朝に弱くて可哀想である。

 雪渓の上部ではクレバスが大きく口を開けている。初めてみたクレバスは想像以上でむしろ映画などで見るほどの本格的な規模であり、これほどだとは思いもしなかった。

 今年の雪渓の状態は例年と比較してどうなのだろうか。山の安定度の基準になるはずである。

 雪渓歩き2時間ほどを要して葱平に着いた。多くの人が休んでいて、しかも次から次に到着する人々が場所を占拠していく。

図々しくならないと休憩も儘ならない。それでも『本日は700人』と環境省から委託を受けて監視しているプロは言う。そうだとすれば小屋の混雑もそれ程ではないだろうから・・・嬉しい・・・のだが。

 葱平で大休止した後、先生はまだ動けないと言うので私は一人で出発した。小雪渓を横断する時、その雰囲気が白山の陣之助谷に似ていて思いだしてしまった。

 お花畑で写真を撮りながらゆっくり行くとパトロールの方とあった。話し込むうちにいくつも花の名前を教えていただき沢山憶えることが出来た。ミヤマアケボノソウやミヤマハンショウヅル。特にミヤマハンショウヅルは写真に収めようとしたが覆いかぶさった葉が邪魔をしていたので・・・手を触れたくなかったので写すことが出来なかった。

 途中の頂上山荘付近でも休憩しながらお花畑を何枚も写した。“白馬山荘より頂上山荘の方が空いているだろうな”とは容易に想像できたが、先生からきつ~く・・・白馬山荘泊まり・・・と言われていたので渋々さらに上に向かった。山小屋で豪華雰囲気やご馳走を食べても仕方が無い事で、私なら空いている事が絶対条件である。こんなんだからいつも妻には『あなたは美味しいものにめぐり合えない人だ。良い物に出会えない人だ』と言われている。

 ガスの中をロープに導かれて進むといきなり覆いかぶさるような石垣・・・さながら城壁のような・・・白馬山荘はガスの中からいきなり姿を現した。受付を済ませ一旦部屋に荷物を置き、ストーブに当たりながら食事を取っていたが1時間ほど待つと先生がやってきた。厚いガス、強い風、今日の登頂は諦めることにした。となるとやることも無く、スカイプラザでビールを煽る事にした。そのあと夕食までは同じ部屋の方々との語らいに時間を費やした。

 16人押し込められるはずが9人だけとなり、一畳に一人は白馬山荘としては超ラッキーであった。が、結構いびきの人が多く“少しは寝たのかな~?”って感じ。

【白馬山荘スカイプラザ】
【2号館が県境】
【トップで並んだ食堂】

 朝食は並んだ順・・・だったので、ゆっくり食事してゆっくり出発と考えていた。ところが先生も私も、いびきで余り眠れなかったため4時前には起きていた。談話室にストーブをつけテレビを見ていたが、結局そのまま朝食の列に並んでしまった。5時には朝食を終え、そしてスカイプラザでコーヒーを飲み、予定外の6時前には出発してしまった。結果としてこれが失敗であった。登頂時に頂上は全く眺望が無く、我々が下山して30分もすると大パノラマが展開するロケーションとなったのである。

 新田次郎著【強力伝】で紹介された方位板にふれ、昨日登った大雪渓を眼下に望む。それだけで十分であったが白馬から小蓮華までの稜線歩きは“これぞ縦走”と言ってはばからない、超、超ファインビュー。そしてお花畑。半月後に挑む鹿島鑓は特に感慨深い。先生は先生で例の方位板を見るのが目的だったと、やはり感慨深いようであった。そこまで言ってもらえたら連れてきた私としてもうれしい。眺望だけが全てではない。

【強力伝に出てくる方位板】
【山頂は超ファインビュー】
【白馬大池山荘】

山座同定は戸隠山が目印となり、その左手が高妻山、戸隠の向こうは飯綱山などと尋ねて来る多くの登山者に答えてあげた。

 先行した先生が雷鳥坂で立ち止まっている。足元を見るとまだ若い雷鳥が先生の足に纏わりついていて、先生は足を動かす事が出来ずにいた。いいシャッターチャンスだったがカメラを出すのが間に合わず普通の写真になってしまった。それにしても可愛そうな雷鳥である。先生が保有する性質の悪いウィルスにきっと感染したに違いない。

 白馬大池で大休憩し乗鞍へ。乗鞍から天狗平への下りは以外に急でしかも雪渓が残るそこそこ厳しいものであった。これを登りに使ったら泣きが入りそうであった。大雪渓の方が数段楽そうである。天狗平に花は無くポツリポツリとコバイケイソウが点在しているだけであった。この時季であの程度なら、よほど時季を選ばないと見るべきものは少ない。

【乗鞍からの大池】
【大池のお花畑】
【天狗平への下り】

 下山後ゴンドラ駅下の蕎麦屋に寄る。立ち食い程度の店構えで、しかも手打ちなどからは程遠い袋を破いて茹でる蕎麦だったが、汁も出汁がよく出ていてテンプラもサクサクと実に満足できる蕎麦であった。500円は得した気分である。今後は毎回あそこで食べることにした。

 今回も栂池から白馬駅に向かうバスでお知り合いになっていただいた方々が出来た。話を聞くと九州からだと言う。山好きは無論私もそうだが全国を飛び回るようになってしまう。来年は是非【燕岳と燕山荘に】とお奨めした。連絡いただければご一緒しても良いと思えるような気取りの無い、あっさりしたご婦人達であった。

【アケボノソウ】
【シロウマオオギ】
【イワベンケイ】
【ウルップソウ】
【クルマユリ】
【ミヤマオダマキ】
【ミヤマダイコンソウ】
【ミヤマガラシ】
【ミヤマヤハズハハコ】
【ミヤマクワガタ】
【キヌガサソウ】
【ミヤマカラマツ】
【ハクサンイチゲ】
【シロウマアサツキ】
【テガタチドリ】
【???イチゴ】
【アズマシャクナゲ】
【ハクサンフウロ】
【シナノキンバイ】
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