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甲武信ヶ岳Ⅱ

百名山・南関東、秩父

10年ほど前に一度、長野県側の登山口【毛木平】から登っています。記録を紐解くと百名山の登山順としては22番目でした。

その当時は何故長野側を選んだかを考えてみて・・・思い出しました。千曲川の水源を訪ねてみたいと思ったのです。

帰りにうっかり下山のルートを間違えて、十文字小屋に下山し長い長い下りを延々と下ったことを今でも鮮明に覚えています。

その日はあまり天候に恵まれませんでした。間違ったコースに入った以上は慌てても仕方ないと開き直って登った三宝岩から、甲武信の頂上がやっと見えたほどのガスに巻かれていました。

だからもう一度チャンスがあれば・・・と思っていたところへ、タイミングよくホロホロからバッテリーを頼まれたのです。

でも折角のチャンスも天候はイマイチ、今回も遠望は利きませんでした。

最終的にはもう一度行く事になります。この地区はそんな山が多いんです。雲取も大菩薩嶺ももう一度行かなければならない山です。

昼食のおにぎりにかぶりついていると・・・ほとんどガスと雲に覆われていたのに、一瞬の切れ間から覗いた青空。

でも大気は不安定な一日で、下山と同時に3時ごろから雨になりました。何とか濡れずに済みましたけど。

ところで【甲武信】って・・・感の良い人は気づいたと思いますが、甲州と武州と信州の境にあるので【甲武信】なんです。

現代風に言うと、山梨県と埼玉県と長野県の県境です。

この隣には昨日も言いましたが埼玉県の最高峰【三宝山(さんぽうやま)】があり、更にその隣には長野と埼玉の県境に座る【武信白岩山】です。

名前を見ただけで『ああ、埼玉と長野の県境なんだな!』って想像つきますよね。

怖い程の岩場を通る馬鹿に出来ないピークです。またこのあたりはアオモリトドマツの極相林が見事なまでに広がっていて、感動すら覚えるほどの・・・まさに【大自然】です。

朽ちた倒木から実生の苗が育って・・・それを数千年繰り返してきたことが容易に想像できます。埼玉県にもこんなところがあるなんて・・・大部分の方が知らないでしょう。

先に言った三宝山にも【三宝岩】と呼ばれる岩場があって、結局秩父山塊は岩場なんです。
三宝岩を甲武信頂上からです。

標高は低いですが岩場が続く山ですから、危険度はアルプスに遜色ないって事を知らない人が多いのです。アルプスや谷川岳だけが危険なわけではない・・・って。

確かにアルプスの山々は滑落すると数百メートルですから・・・死にます。ですが秩父の山々で数十メートル落ちても、やっぱり最悪の事態になります。

危険度は変わらない・・・秩父での死亡事故が意外に多い事を知っていてください。

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