ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

当麻寺(たいまでら)

くるま旅

即位の礼を見てましたが、まるで平安絵巻のようでした。

素晴らしい日本の文化・歴史に触れられて、厳かな気持ちにもなりました。

令和天皇の御世に幸多かれと祈念いたしました。

天皇陛下と皇后様が無事に式典を終えられ、安心しました。

さて当麻寺ですが・・・なぜか昔から行きたい寺院の一つでした。

開基も歴史も何も知らなかったのですが、病気平癒のご利益かあると記憶してます。

草建は推古天皇の時代で612年。聖徳太子の異母弟とされていますが不明です。

その後天武天皇の時代の681年に、前身の建物の部材を利用して移転されたらしいのです。

真言宗と浄土宗の並立で、珍しい形態です。

御本尊は中将姫が蓮の糸で織ったと言われる当麻曼荼羅。

この曼荼羅も曼荼羅堂≪本堂≫も国宝です。

中将姫については悲話があります。

藤原鎌足の曽孫の豊成には美しく聡明な娘がおりました。

幼くして実の母を亡くし、意地悪な継母に育てられます。

ついには濡れ衣を着せられて殺させかけますが、殺害を命じられた従者が中将姫を哀れに思い、殺さずに山に置き去りにします。

命を長らえた姫は改心した父と一旦都に戻りますが、その後当麻寺で出家してしまいます。

その時に髪を落としたとする井戸も残っています。

その井戸に蓮の繊維を落としたところ、たちまちにさまざまな色の糸が出来上がったそうです。

その糸で姫が一晩で曼荼羅を織り上げたと言うのです。

国宝でなくても見てみたいものです。

当麻寺には実に8つもの国宝があります。

梵鐘は日本最古のものと思われています。当然国宝です。

が、同じく日本最古のものと思われている石灯籠は重要文化財です。

そして東西に残る三重塔も国宝で、近世前の創建で東西に両塔が現存する日本で唯一の寺でもあのます。

まあ、大変なお寺さんです。

何度も言ってますが・・・埼玉では全県で国宝がたった一つ。

ところが文化の発祥の地の関西は、一つのお寺さんで8つもあるのです。

写真は東塔です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました