真っ白な北アを望む・・・草津白根山(2回目)
平田影郎
白根草津道路のレストハウス前からロープウェイ駅への作業道路は進入禁止になっていた。仕方なく白根山の駐車場に駐車し歩くことにした。幸いにも暖かい日で少しぐらい距離が増えても、問題はない。早速北ア後立の峰峰が飛び込んでくる。
真っ白な頂がキラキラと光をはじき返している。山頂からの眺望が待ち遠しい。
妻の5座目は厳選に厳選を重ね、歩行距離・高度差から・・・さらに数年前に横手山から見た鹿島槍が忘れられず2匹目のドジョウを狙ったもの。まんまと図に当たった。
ロープウェイ駅の手前から登山道にはいる。ゆったりとした登りで妻も自分のペースで登ることが出来る。木道の僅かな登りをクリアし木立の中を少し移動すると直ぐにカルデラの中にいた。夏ならコマクサが咲くザレた道を下って行く。正面の噴煙の山は浅間である。展望台の脇を抜け更に木道を行く。徐々に登り百メートルも進むと遊歩道の最高点に着く。数人のハイカーが休んでいた。
期待した通り後立は、視野を遮ろうとする峰峰より更に高く・・白く・・輝いていた。白馬三山、天狗の大下りがあって唐松、五竜、さらに一旦下がって昇り返すような鹿島槍。残念だが雲もないのに槍ヶ岳が判別できない。しかし大きく切り裂かれているところは大キレットに違いない。浅間そして赤岳らしき鋭峰。振り返ると上越の山々。風もなく温かな山頂は山座同定にお誂え向き。眺望を飽くことなく楽しんだ。
写真の妻は厚着でいかにも寒そうだが中は大汗をかいているかも・・。
最近凝っているクッキー(カントリーマーム)で糖分を補給し下山(?)にかかる。帰路も同じコース。本当に気持ちよい“歩き”だ。ほぼ往路と同じ時間を要して駐車場に戻った。
駐車場では持参した炊き込みご飯で昼食にする。愛車フレンディーは後部座席をフラットにすると、素晴らしい居住空間となる。「台所」兼「食堂」「食卓」兼「居間」兼「ベット」「寝室」、そして電動カーテンを下ろして「妻の更衣室」に早変わり。
この車を使い始めたら他の車に食指は動かない。実に3台連続で16年愛用している。
ベルツの湯は施設が綺麗でお湯も源泉が万代鉱という本格派。ぬるぬるの浴感はいかにも効果が高そう。更に高い評価の要因は、水で薄めているのかもしれないが湯温が丁度いいこと。どうしても草津は高温の湯が多く、かえって身体を悪くしそうで好きになれなかった。下手に水で薄めるものなら怒鳴り声が飛んでくる。
ベルツのただ一つ減点要素は、受付の若い女性の愛想が悪いこと。気に入らないお湯なら「二度と来るもんか」と捨てぜりふで飛び出したいところ。きちんと教育してよ。町のイメージダウンだよ。