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旅あれこれ 関東17【富広美術館】

富広美術館と足尾銅山

2007/08/28

 那須のパン屋さん、ペンション、お菓子屋さんなどを巡ってきました。パンはまた一軒グルメコーナーに追加できました。那須のハイレベル競争は日本一ではないかと思います。わざわざ出かける甲斐があると思っています。

 帰路はいつも同じコースではつまらないので足尾を抜けて帰りました。といっても別に珍しいわけではなく年に数回は利用します。しかし今回は初めての体験をしました。足尾銅山に寄ったのです。世界遺産に登録しよう・・・と頑張っているようですが、あの坑道の長さだけではどうなのでしょうか。むしろ世界の反公害運動の原点、【田中正造】の功績の方が世界にアピールできると思うのですが・・・。
 
 実際に見学してみて・・・一般公開されている範囲だけの感想ですが・・・『こんなもん』でしょう。

 といっても最近話題になった【石見銀山】も知らないのですから、比較になりません。はっきり言えば【田中翁】でなければ興味もありません。せいぜい頑張ってください。

【ここまでトロッコで入ります】
【鉱夫の人形はリアル】

 群馬県に入ると富広美術館があります。星野富広氏は皆さん御存知でしょうから紹介は省略しますが、私も妻も大好きで何度も通っています。娘が小さいときからですから回数を忘れるほどです。

 が、リニューアルされてからは一回も来ていませんでした。今回は諏訪湖畔にある【原田泰治美術館】との交流展示があって、一粒で2度美味しいグリコのような内容でした。入り口に来るまで知らないできました。原田泰治美術館には一度行きたいと思いながら実現できずにいましたから、本当に嬉しいチャンスでした。

 原田氏も生まれつき小児麻痺という病を抱えながら、その試練を乗り越えられ作品からはとても障害を抱えた方というイメージを感じさせません。実にほのぼのとした・・・貧しいながら明るく暮す・・・農村や山里の暮らしを描き続けられておられます。昭和30年代まで日本中のいたるところには原田先生の絵の世界がありました。私もそんな絵のような世界で生を受け育まれました。そんな原田氏の絵に対する感動が星野氏の創作意欲の原点なのだそうです。

 実は富広美術館がオープンされるときからの長年の願いが、今回やっと実現したのだそうです。

 何時もの事ながら・・・いい年齢をした親父が・・・恥ずかしながらまた泣いてしまいました。トシを取って涙腺が緩んだわけではありません。行くたんびに泣いているのですから。どうしたことでしょう。

 どうしてあれほど純粋に【他人に感謝し】素直に【愛せるのでしょうか】。私の涙はあの純粋さへの・・・無償の支えあい、いたわりあいへの畏敬なのではないでしょうか。美術館からあふれ出るほどの感謝の心、愛、思慕を今回も分けてもらいました。

      絵も素晴らしいのですが私は先生の詩が大好きです。好き・・・というよりは、表現できない私の何かを代弁してくれているのではないか・・・そんな思い入れもあります。
 
 先生はどうして花の絵を描き始めたのでしょう。今回始めて知りました。病室のベットに横たわったきりで生きなければならなかった先生が、唯一触れることのできる自然が見舞い客が持ってきて花瓶にさしてくれる花・・・だったのだそうです。
 
 私の好きな作品は沢山ありますが・・・【額あじさい】は特に大好きです。詩が素晴らしい・・・是非読んでみて下さい。

【チケット売り場前に立つ妻】
【草木湖と紅葉のコンビネーションがいい】
【富広パンフレット】
【作品・額アジサイ】
【原田作品・メルヘン】
【ほのぼの山里】
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