長野・長野【松代城下町】
武田信玄の軍師山本勘助によって築かれた海津城が始まりで、【松代】は上田から真田信之が13万石で移封されてからの呼称である。後に沼田領3万石が分立し松代領は10万石となったが、それでも信濃では最大の石高であった。真田家は維新までその藩命を永らえた。
藩の台所事情は厳しく財政改革に命を懸けた【恩田木工(おんだもく)】などはよく知られている。また幕末の蘭学者で京都で暗殺された【佐久間象山】も松代藩縁の賢人である。
現在は市町村合併で長野市に糾合されたが、写真のような史跡は旧松代市中に点在している。
この旧松代の街並みの特筆すべき点は『庭』と『門』である。また松代城址はこわされ城としての景観を失っていたが、1981年に現存する真田邸とともに国の史跡として指定された。
観光地としてもマイナーで静かな街歩きを楽しむ事が出来る。随所でお茶の接待等をしていただける。