群馬-6. 桜山
群馬百名山
平田影郎
本来登山が目的ではなく、弁当を持ってドライブ・・・のつもりだった。八塩集落付近で、途中寄り道をして花を楽しんだ。
そして・・・涼しいところでお弁当。初めて桜山公園に車を走らせる。
あまりの急坂でキャンピングカーは唸りをあげ通し・・・ギアはローに入れて走らなければならないほどの登り。
登山なら練習にもってこいの山のような気がする。登山口までは我が家から30分ほどで、アプローチも最高だ。
次回はぜひ麓の八塩集落から登りたい。
木陰に車を停めて食事にする。持参したおにぎりとコーヒーとデザートのフルーツとお菓子。そして開放した窓から入り込んでくる高原の風・・・。
標高600㍍を吹き渡る風の何と心地の良い事か! 窓をすべて網戸の状態にすると快適な生活空間となった。
食事の後に一人でフラッと歩いてみた。管理舎があるので行ってみるとこの日は管理人がおらず、家族連れが軒下のテーブルで食事をしていた。
駐車場側にもトイレがあるが、この管理舎にもトイレがあった。夏の夜には涼しくて良いかも・・・。誰も居なかったら・・・怖い気もするけど。
池には沢山のコイが泳いでいて、きれいに整備されている公園である。駐車場の周りには沢山の店舗があるが、この時期に開いているお店は無い。
先ほど車で通り過ぎた集落が俯瞰できる。麓から登山道を辿るとあの集落の脇を通るようだ。この山はこの時期ツツジがメインで数種類のツツジが楽しめる。レンゲツツジだけで三種類咲いていた。
黄色いキレンゲとオレンジ色のカバレンゲ、そしてカバレンゲでもかなり赤が濃い種類だ。ヤシオツツジなども咲いている。
そして地表を覆うナルコユリも盛りだった。
山頂には多分真言が刻まれているのだろう石板が建てられていた。鐘をついてお賽銭をあげてお参りする。その間に二組の方が山頂にやってきた。娘さんとお母さん、そしてご夫婦。駐車場からは僅かなので誰でも気軽に来られるのがいい。
私も心臓のチェックにこの程度の山から・・・と思ったのが山頂に向かった動機だ。次回は鍛錬を目的にしたからやるぞ!
御荷鉾山が誘ってくれているように良く見えた。しかしどんよりした空には、本来見えるはずだった八ヶ岳や甲武信ケ岳などの他の山は見えなかった。