玉川温泉でニンニク卵黄作り【残された白身の数奇な運命】
我が家の玉川湯治にはニンニク卵黄作りが恒例になっています。作ってから乾燥させるまでの間にカビが生えないようにと、何時もの年はその年の最後の湯治で作ってきました。しかし今回の私の怪我のようなアクシデントが何時発生するかわからない年齢になりましたので、あえてカビのリスクが高い梅雨時の湯治で作ってきました。
このニンニク卵黄、我が家の秘薬になっています。1年のうち10ヶ月ぐらい風邪をひいていた妻が【玉川湯治】と【このニンニク卵黄】のお陰で8年間ほど風邪をひいていないのです。少し《頭痛がしたり》《鼻水が出たり》はありますが、高熱で寝込むようなことは1回もないのです。
何がよいのか・・・あくまでも想像ですが、ニンニクと卵黄は言わずもがなですが、玉川温泉周辺独特のラジウムを含んだ(?)高温硫化水素で蒸す・・・ことではないかと考えています。
虚弱体質の方、一遍試してみてください。それでは解りやすく解説してみます。わからない部分があったらメールで紹介していただいてもお答えいたします。
【材料】 ※写真は全て2キロで作っているものを使っています
ニンニク | 1㎏ | (青森産ブランド物) |
玉子の黄身 | 10個 | (ニンニク1キロ当たり) |
新聞紙 | 1枚 | (新聞社に拘らない) |
洗濯ネット | 1枚 | (玉ねぎ、みかんのネットでも可、ニンニクが全部入る大きさ) |
縛り紐 | 1本 | (ナイロン製などの梱包用、火傷しない長さ) |
フライパン | 1個 | (大きめサイズがこぼれなくてよい) |
しゃもじ | 1本 | |
ガス(熱源) | ||
高温硫化水素の噴出口 | (玉川温泉周辺がいいでしょう、誰でも自由にできます) |
【作り方】
- ニンニクを新聞に包む
- 包んだニンニクをネットに入れる
- 噴出口から取り出すときに解けないよう確り縛る
取り出すときに火傷しないように1メートルほどは長く伸ばしておく - 歩いて噴出口に向かいます。
- 途中のトイレの水場でネットの上から新聞に沁みこむほどたっぷり水をかけます
- 噴出口に火傷をしないように木の枝などを使って確り穴の中に入れます【写真1】
他の人のが先に入っている場合があるので注意して入れる。トラブルの原因になる - 入れたらゴザの切れ端などで被い、良く蒸れるようにします
- 35分~40分蒸します。硬いと作るときに大変ですし軟らか過ぎると無くなる
おせっかいな人が『ニンニクは10分ぐらいでよい』と言うが、それは食べる時の話し
みんな芋や玉ねぎ・玉子などを蒸して食べているので待ち時間に蒸して食べよう - 取り出すときも火傷に気をつけます。新聞の上からさわって見てプヨプヨでも大丈夫
- ネット・新聞から取り出し、丁寧に皮を剥きフライパンに入れます【写真2】
- いよいよ玉子を割り黄身だけをニンニクの上に落とす。白身がもったいないが入れない
- 卵黄とニンニクを握りつぶし丁寧に捏ねていく。ここを丁寧にやるのが重要【写真3】
- 芯がなくなるまで手で捏ねたら弱火で煎りながら水分を飛ばしていきます
- 焦がさないように下から丁寧に捏ね続けます【写真4】
- 2キロのこの写真の量で3時間以上時間をかけて捏ね続けます
- 強火だと仕上がりの【味が悪い】【焦げる】
- じっくり水分を飛ばし耳たぶぐらいの硬さまで・・・掴んでみて指にくっつかないのが理想
火を止め冷ましてあら熱を取ります【写真5】 - 1日も経つと成形が可能となるので、後は指で好みの大きさに丸めていく
《米粒から小豆》長く捏ねると指が油を吸ってしまいますので、軽く丸めます - お盆に半紙を敷きその上に出して行きます【写真6】
- 1日に一回、揺り動かしてくっつかないようにします
- 梅雨時などはなかなか乾燥でき無いので、エアコンで除湿するなどの工夫も必要です
- 乾燥までに数日かかります。良く乾燥させないと【かび】などの原因になります
- 密閉容器で冷蔵庫で保存すれば数年大丈夫です
- 1ヶ月単位ぐらいで飲む分だけを小出しにします。毎日2粒から5粒飲み続けています
写真3の奥のほうに白身が見えています。ちょうど10個分の白身です。黄身は堂々の人生を歩むことになりますが、それに比して白身は不憫でなりません。しかし御安心ください。今回も【卵とじうどん】や妻の趣味である【パン作り】の時に生地に練りこんでみました。そうでもしないと20個分の白身を二人で消費することは不可能です。玉川湯治では代謝が激しいため高カロリーの食事が必要ですから、上手い具合に利用できました。