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旅あれこれ 北陸・中部・東海2【信仰と木彫りの里・井波】

信仰と木彫りの里・井波

2009/09/05(土)

 薬師岳登山のあと折立から井波に向かうことにしました。北陸では街並みとしてトップに評価されています。そんなにチャンスがあるわけではなく、どうしても今回寄ってみたかったのです。

高岡も候補になっていたのですが、時間的には井波がギリギリのところでした。

 有峰口の手前で電車がノロノロ運転をしています。鉄橋からのロケーションをお客さんに楽しんでいただいているようでした。

 井波へのルートが解らずとりあえず立山インター方向に走っていると【グリーンパーク吉峰】の看板が目に留まりました。導かれて丘の上に登っていきました。

ほんの2・3分で到着です。市の運営で宿泊施設・日帰り入浴施設・食事処があります。 

泉質はアルカリ単純泉ですが、露天風呂が気持ちよくて長湯してしまいました。

 大変失礼ですが薬師岳山荘の食事は・・・でしたから、美味しいものに飢えていました。富山と言えば【海の幸】ですから刺身定食を頂きました。ついでに・・・どうしても・・・湯上りでもあり・・・我慢できず・・・ビール・・・と行きたかったのですが、ビールとは全く味の違うノンアルコールにしておきました。

不味かったせいか益々ビールが頭にこびりつきかえって欲求不満が募りますが、我慢せざるを得ません。万一のため証拠の写真をカメラに押さえておきました。

鉄橋で停車、サービス精神旺盛
我慢できずにノンアルコールビール
舟盛のお刺身、さすがの富山

 食事処のおばさんがコーヒーをサービスしてくれました。しかしゆっくりしていられません。道を教えていただいたのですが、時間は20~30分と言う事でした。ところがところが当然そんなに近くはありませんでした。1時間もかかってしまいました。

やっと楽しみにしていた井波の街並みに触れることが出来る事で、期待も膨らみます。

まっ、これは何処の町に出かけても同じですけど。

 無料の駐車場に車を停めて案内所で情報を収集します。案内所にいた方はボランティアの方かも知れませんが親切に見学のポイントを確り教えてくれました。

観光客はほとんどおらず、石畳みと古い屋並みはしっくりと落ち着いた雰囲気で私を包んでくれました。

木彫りの工房に立ち寄ったりお店で買い物をしたり時間はあっという間でした。

面白いのはあちこちに木彫りの七福神などが展示されており、さながら美術展のようでもありました。

おそらくは各工房の作品なのでしょう。

また屋並みの中にある一般のお宅でも玄関の上に動物などの彫り物が掲示されていましたが、これは世帯主の干支なのだそうです。魔除けなどの風習なのでしょうか?

 昨日までの八尾の【小原風の盆】も終了し、余計に喧騒から開放されていたのかも知れません。浸るにはいい日だったと思っています。

街並み案内
石畳と木彫りのお店が続く
重文クラスの前川氏の作品

 北陸の浄土真宗布教の拠点であり、かつては越中一向一揆の拠点にもなった瑞泉寺を見学します。

本堂は北陸最大の木造建築でもあります。歴史的にも後小松天皇が勅願所として建立されました。

聖徳太子の二才像を祭る太子堂もよく知られています。

寺全体が随所に彫り物で修飾され、この彫り物を供給するために栄えたのが門前町井波なのです。

そしてその伝統は今に引き継がれているのです。本堂には金色の欄間がありましたが、撮影は禁止でした。

ご本尊は阿弥陀如来さまです。

瑞泉寺の三門
こうした彫刻が伝統を支えた
彫刻と菊の御紋

 再び古い街並みを歩きます。また色々な事に気付かされます。ここは先週の選挙で落選した国民新党党首《綿貫民輔氏》の地盤でした。残念な結果でしたが郵政民営化に反対し毅然として筋を通した稀代の政治家であった事は間違いありません。

三権の長まで務められた方の晩節を支えきれなかった富山県民は、重要な方を落選させてしまったと残念でなりません。

 案内所で聞いていた散居村を望む展望台に向かいました。カメラの能力にも、また時間的にも少し無理があり情けない写真になってしまいましたが、この目では確りと散居村を俯瞰し脳裏に焼き付けました。

下の写真で雰囲気が伝わったでしょうか。

八乙女山の開乗寺公園には沢山の駐車場がありますが、このような展望が楽しめるのは【第2駐車場】だけです。レストランなどがある第一駐車場からさらに数百メートル進んでください。

展望台の塔が立っていますので直ぐわかります。

作品が展示
七福神巡りも簡単に
国民新党綿貫氏の地盤
八乙女山からの散居村

 道の駅に戻りたいして美味しくもないソフトクリームを食べて一気に埼玉まで走り抜けました。いつもながらこんな遊び方に少々疲れを感じるようになりました。もう少しの時間、元気でいたものです。

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