黒部雪の大谷と黒四ダム【富山・黒部】
今回の旅の目的の一つだった『立山黒部アルペンルート』を妻に見せてあげること。
そして雪の大壁。小布施から長野市を経由して、扇沢までやってきた。
ちなみに私は剱岳や立山登山で、2回もこのコースを体験している。
このコースの見どころと言えば・・・日本屈指の高山帯をさまざまな乗り物に乗り換えながら、標高2,500㍍の室堂平へ。
途中に黒部第四ダムが待ち受ける。特に今年はこれまでのトロリーバスから電気バスに変わった元年。
記念すべき年に当たったとも言えて・・・嬉しい。前回立山登山で利用した時はロープウエイのワイヤーを50年ぶりに張り替えた元年だった。
コースを紹介すると
【扇沢 標高1,433㍍】・・・・・電気バス・・・・・【黒部ダム 標高1,470㍍】・・・・・ダム上を徒歩で・・・・・【黒部湖ケーブルカー駅】・・・・・ケーブルカー・・・・・【黒部平 標高1,826㍍】・・・・・ロープウエイ・・・・・【大観望 標高2,316㍍】・・・・・トロリーバス・・・・・【室堂 標高2,450㍍】
乗り換えの待ち合わせ時間を入れると1時間半ほどの旅。
小布施から長野市街を経由し大町温泉郷を通って扇沢まで到着。とりあえずの下見だった。
天気予報を確認すると翌日は30℃超え。とても車の中に息子を残してはいけない。翌日は室堂に向かわないことにして一旦大町温泉に下山。
大町温泉の観光案内所で入浴割引券をもらって、薬師の湯に。この割引が結構ありがたい。
案内所から薬師の湯までが歩いて1分だから、割引券をもらわない手は無い。
そしてこの日は松川村の道の駅に向かう。大町温泉から20分から30分と言うところ。
そして翌日はあまり早く扇沢に到着しても陽射しを遮る場所が無い事を知っていたから、
温泉付近の木陰で夕方まで過ごしてから扇沢へ。
天気予報を確認すると今度は大荒れの天気らしい。これは明日もやめたほうがよさそうだ。
朝の天候を見て決めようと、とりあえずここに泊まる事にした。
最近扇沢は猿が出没して、刺激したら怖い。刺激しないように行動するが、エサ取りの時間だったようで周りを徘徊。
息子や妻に危害を加えられてはかなわない。猿は恐がる姿勢を見せると威嚇を始める。
弱い人を見極めるのが巧みだ。息子のトイレ散歩でも妻には車外に出るなと厳命し、猿への対応に慣れた私だけが対応した。
扇沢の駐車場は扇沢駅の近いところには有料駐車場しかない。無料の市営駐車場は駅から5分ほど坂道を下る。
駐車場からは当然登りになり、これが意外に辛いし暗くて不安もある。暗い道をトイレまで歩くのは危険もある。
トイレのない車の方は有料駐車場をお勧めする。駐車場にトイレが設置されていて、便利だ。
料金は12H1,000円。台数は有料第1・第2・第3で350台。
また市営の無料駐車場は230台と混雑時の臨時駐車時用が800台。
待機1日目は終了。旅に出て3日目。
翌日は結果として待機2日目となる。予想通りの悪天候で、室堂は大荒れの様子が見て取れる。
実際、翌日に室堂の蕎麦屋さんで聞いたら、観光客全員が駅舎から出られないほどの大荒れだったとか。見送ったのは正解だったようだ。
再び扇沢をあとにして松川村の道の駅に移動する。2日もいると飽きるので、池田の道の駅に移動してみた。洗濯もしたかったのでコインランドリーを捜し歩いて・・・。
ブラブラするときの時間はなかなか過ぎてくれず、夕方になってまたまた松川村の道の駅へ。
慣れているせいか、この道の駅が泊まりやすい。過去にも妻と何度か泊まっている。
天気予報を調べると・・・翌日は雨も降らず、気温もさほど上がらずの絶好の陽気。車の中に息子を置いて行っても大丈夫そうだ。明日は決行しようと決める。
チャンスを待って3日目にしてやっと、出かけられる陽気になった。6時に松川の道の駅を出発して扇沢を目指す。
扇沢までは40分から50分ほどで到着。息子によく言い聞かせて、留守番をさせる。
この時期、室堂までの観光客は少なくて、バス2台分の客しかいなかった。
待合室でライブカメラを観ていると、やはり今日もガスが巻く悪天候の様子。せっかくならダイナミックなアルプスを観させてあげたいが・・・。
電気バスは静かな走行でさほど振動もなく、快適に運んでくれる。破砕帯を通過するときは音声でガイドしてくれる。
黒部ダムに到着。しかし7月にならないと観光放流はしてくれ無いから、ただ堰堤の上を歩くだけだ。
上の廊下・下の廊下を妻に説明する。若かりし頃の私が目指した沢屋の聖地である。
ケーブルカー駅の黒部湖駅で15分ほど待ったかもしれない。ケーブルカーは黒部平へと運んでくれた。
黒部平で駅舎の外に出てみると、後立山の峰々とグリーンの水を蓄えた黒部湖が望めた。
ガスは晴れたようだ。
そう思っていると…突然ガスが巻いて来たり…安定しない天候に気をもみながらロープウエイに乗る。
それにしてもガスが巻き・・・ガスが晴れてねまたガスが巻く・・・の繰り返し。
大観望に到着するまでこんな天候だった。それぞれの場所にライブカメラがあって・・・室堂もまだガスの中だった。
再びトロリーバスでトンネルの中に入ると、当然天候は全く計り知れない。でも室堂に到着して見ると真っ青な空が広がっていて、願ってもないような天候だった。
風が冷たくて…ダウンを持ってきて正解。
雪の大谷へは9時半にならないと入れないというので、とりあえずお腹を満たすことにして肉まんを買う。私はそばを頼んで・・・肉まんと蕎麦を半分ずつ食べながら、時間を待つ。
屋上に出てみると多くの人が、一ノ越方面に歩いていた。黒部方面からの客が早く到着していたようだ。大町方面からは私たちが先頭だったから。
9時半になってコースが開かれ、歩いて雪の壁最高点を目指す。有料なのかと思ったら、無料だった。
黒部湖の駅員さんに「11メートルしかない」と聞いていたのでね大きく期待はしていなかったが・・・。11㍍と言うと・・・大きく見上げる・・・ほどではなく、バスの高さで3台分ほど。
イマイチ期待外れではあったが、一度は見ておかなければ・・・と思っていたので、見られたことだけで満足。
当然見学の後は、息子のもとへ急いで帰る。
待機3日目にして実現した黒部雪の大谷見学。旅行に出て5日目。天候に恵まれて何よりだった。