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72-10. 八ヶ岳

天候急変で途中下山【東天狗岳、根石岳、箕冠山】

メ モ
登頂日 17/07/08(土)
天 候 晴れ時々ガス下山後雨
百名山登頂順
標 高 2,645㍍
登山口 稲子の湯
同行者 単独
温 泉 稲子の湯 650円

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
稲子の湯 07:00 14:50
シラビソ小屋 08:30 08:40
本沢温泉 09:30 09:40
夏沢峠 10:30 10:35
箕冠山 11:00 11:05
東天狗岳 12:00 12:05
中山峠 12:35 12:35
所要時間
7:50

平田影郎

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北ア・中央ア・南アそして八ヶ岳・・・この4つの山域はすべてのコースを歩いてみたい。少なくても端から端まで白地図に歩いたコースに色を付けて、一筆書きのように繋げたい。そんな楽しみ方の山行もたまには挑戦している。

それが今回のこの登山だ。現在夏沢峠と根石岳の間が途切れているので、今回はこれを繋げながら『にゅう』にも回る予定だった。そうすれば縞枯山から硫黄岳までつながったことになる。

そんなコース取りは稲子からシラビソ小屋を経由して、本沢から夏沢峠に出て天狗へ向かう予定だった。

中山峠を過ぎたらニュウにコースを取り、そこから稲子に戻る。

稲子湯に駐車料金を払いに行ったが、7時なのに誰も出てこず、結局勝手に停めて出発。

天気予報では夕方から危ない・・・と。

ニュウから回るか本沢から回るか迷ったが、今日の目的が夏沢峠と根石岳を繋げることだったので、左回りで本沢に。

二度目の稲子湯

全く下調べがおろそかで・・・駐車するのは稲子湯と思っていたが、実際は15分ほど歩いた林道に最終駐車場がある。

そこは無料だし、まだまだ空きスペースもあって・・・しまったなあ! こっちにすべきだったなあ!

稲子湯脇の登山道
林道を横断して最終駐車場

1時間以上歩いて、またところどころ少し厳しい登りもあってシラビソ小屋に到着。管理人さんが片づけをしていたが、その傍らでリスが餌を食べていた。餌付けをしているようだ。それにしても小動物は可愛いなあ!

池越しに聳えるのは爆裂火口が見えているので硫黄岳?

湖畔には赤い花が群生していたが、わざわざ見には行かなかった。パンを一個お腹に入れて、本沢に向け出発する。

しらびそ小屋手前の登山道
池と多分硫黄岳
しらびそ小屋と管理人さん。左の窓側にリスの餌付け場が設えてある

途中中山峠への分岐を過ぎると、湖畔に咲いていたと思われる花が群生していた。クリンソウだ。

私は自然界の中でクリンソウを見たのは初めてだった。日光の戦場ヶ原に見に行ったことがあったが、その時は見る事が出来なかった。本沢温泉手前のキャンプサイト近くでも、やはりクリンソウが群生している場所がある。

クリンソウがピークを迎えていた。

本沢入り口からのルートと合流するとすぐに本沢温泉と思っていたが、実は10分以上歩いて到着。このコースは硫黄岳登山の際に既に歩いている。

本沢でも10分ほど休憩。今日は長くなるので、しっかりと足にエネルギーを注入する。一時に大量に食べ物が入らないので、小刻みに摂るように心がけている。

本沢入り口からのルートと合流
10分ほどで本沢温泉

夏沢峠を目指す。途中の『雲上の湯』は改修されて、入浴中に登山者の目に触れることは無くなっていた。

昔は脱衣所なんてもちろんなくて、衝立すらない・・・女性には辛いお湯だったが・・・みんな一度は浸かりたい。

1時間でやまびこ荘に到着。トイレなどを改修中で、大工さんたちが3~4人、仕事をしていた。

本沢の雲上の湯は囲いに覆われていた
夏沢峠のやまびこ荘到着

このあたりから天候がおかしくなり始めた。振り返ると硫黄岳はガスの中。

箕冠山の登りにかかり、樹林の切れ間から根石と天狗を望むことができるが、そちらの眺望はこの時点ではまだ大丈夫たった。がっ何となく空の色が黒ずんできた気がする。

ガスにけむる硫黄岳
根石岳と天狗岳

箕冠山でも食べ物をお腹に入れる。少しずつ何度も、エネルギーを補給する努力が大切で、いつもすぐにガス欠を起こしてしまう。バナナやフルーツ入りのゼリーだとかエネルギージェルなら、何とか疲れた喉を通ってくれる。

念のためにおにぎりも山行の旅に携行するが、ほとんど食べずに持って帰り家で食べるのが常だ。

オーレン小屋への分岐で昼食

根石岳の山頂からこの時点でも天狗を望むことができた。ここから天狗への間で天候がおかしくなって来た。

根石山頂に立ったことで、途切れていた根石と夏沢峠の間がつながったことになる。これで本日の目標は一応達成。

ただニュウを回って下山すれば100㌫達成だが、ここまででは50㌫の達成でしかない。

雲行きが怪しい根石岳山頂到着
天狗岳方向を望む 右東天狗、左西天狗

天狗の山頂では完全に天候が怪しい。空はどんより重く、低いながらも雷鳴が聞こえる。

山頂標を写して先を急ぎたいが、山頂の岩に座って動かないド素人がいて『どけ!』とは言えないので『そこにいると写っちゃいますけど良いですか?』と声をかける。すると気を利かせて動くのかなと思いきや『良いよ』って、動く気配は無い。

『写真をホームページにアップするから、顔が写るからね。了解してね』と言うと、しぶしぶ移動した。

誰しも変な親父が写っている山頂標の写真なんか撮りたくは無い。写らない位置で休憩すべきでしょう。

何度目かの東天狗山頂は今日も空が重い

中山峠まで下り、ニュウをどうするか・・・再び迷う。でもこの中山峠からシラビソ小屋も歩いた事が無いので今日はこのルートで下山することにした。

ところがこのコース、転げ落ちそうなほどの傾斜。ちょっと後悔したが・・・道は整備されていて歩きやすい。

気を付けて一歩一歩足を運べば、何も問題は無い。20分から30分ほどで急な下りの樹林帯を抜ける。

この傾斜が終われば、後はシラビソ小屋まで平坦な道である。

樹林帯を抜けたときに、一時だけ空が明るくなり『行けたかも』と後悔が入る。

途中から一緒になった女性の方と話しながら、稲子を目指した。この方は硫黄岳に登ってきたとの事。

今年は折立から立山室堂まで縦走するそうだ。ああ!それも私の計画にあるコース・・・うらやましい。

とうとう稲子に着く頃にはポツリポツリ落ちてきた。そして駐車料金とお風呂の料金を払い・・・・・この時、車を玄関前に移動させておくべきだった。失敗。

稲子湯に浸かりジュースを飲んでいると、突然のバケツをひっくり返したような雨。帰るに帰れなくなってしまった。

中山峠で雨が落ちだす
暗くてキツイ下りを終えると、明るい樹林帯

今回のコースで見た花

クリンソウ
キンポウゲ仲間
アズマシャクナゲ
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