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黒部五郎登頂成功

百名山・北アルプス

結局登頂前夜も2~3時間の睡眠だと思います。日付が変わるまで眠れませんでした。私のイビキがうるさくて迷惑をかけては・・・と思うと、なかなかすんなり眠りに着くことができないのです。でも薬の効果はありがたくて、短い時間でも確り眠れて・・・起きては頭がスッキリしていました。

睡眠不足は山では命に係わりますから、妻からはいつも『寝たもん勝ち』と言われているのですが・・・。最近はイビキが小さくなっているので『気にする必要が無いほど』とも言われていますが・・・安心材料にはなっていません。

4時にほとんどの方が起きました。そして4時半から朝食です。山を知らない方のために説明すると・・・山では午後から雷などが発生しますので、朝早くから行動して早めに切り上げるのが鉄則なんです。

5時に小屋を出発し7時前に登頂に成功しました。北アルプスの百名山として唯一残っていた巨峰をついに仕留めた瞬間でした。昨年膝痛のためにショートカットして笠が岳に移動したことが心残りではありましたが・・・こうしてみると再びチャンスを作れと神様が命じられたのでしょう。

カールからの厳しい登りを克服して稜線に立つと、富山側の太郎平とそこからの尾根伝いに続く登山道が見えました。たおやかな稜線を進む道で・・・ゆったりとした山歩きが楽しめそうな道でした。返す返すも林道の崩落が残念でなりませんでした。

しかも一緒に小屋に泊まった方の何人かは私も計画していた『雲の平に向かう』と言っているのを聞くと、やっぱり残念ではあります。まあこれも昨年と同じように良い方向で考えましょう。

山頂は360°の大パノラマ・・・位置を理解していない方にはどれほどすごいのか理解が難しいと思いますが・・・遠くは浅間山まで望めたんです。
近くはもちろん笠や槍、薬師、鷲羽、水晶・・・限が無いのでやめましょう・・・とにかく全部です。

北アルプスの最深部はやはりきついものがありましたが、逆に達成感も倍でした。これで北アの百名山は終了しましたが、もちろん今後北アを訪れない事はあり得ません。まだまだ歩いていないルートもありますし、登ってみたい山も数多く残っています。

黒部五郎小屋は回り中を山に囲まれた鞍部(低いところ)にありますから、昨日から電話が一切通じませんでした。山頂で試してみると一か所だけアンテナが立つ箇所がありましたので、妻に電話を入れると『通じない』と事前に言ってあったのに、『電話がない』と責めています。
留守番をしていると、気が揉めるんでしょうね。元気だとは言っても還暦を数年過ぎた老人ですから・・・無理をしていないか・・・と。

さて今日はどこまで戻れるか・・・最低でも泊まった事のない山小屋まで戻りたいのです。【鏡平山荘】か【わさび平小屋】なんですが・・・佐野さんに『鏡平まで行くなら、もう出発しないと』と促され下山にかかりました。

佐野さんには朝食の時に『ペースが違ってもう会えないと、せっかく知り合ってこのまま別れるのは残念だから』と住所とメルアドを預かりました。
当然私もお渡ししました。おかげで久しぶりに楽しい山旅でした。そして昨日の若者【本田君・・・仮名】とも山頂で会い、挨拶をして別れました。百名山を1年で93も登ったという驚異の若者・・・いつかどこかでまた会いたいものです。

結局・・・私の場合・・・山旅は友達探しの旅なのでしょう。
写真は黒部五郎のカールから稜線への急登を進む佐野さんです。ちなみに【カール】とは氷河期に氷の移動によって削られた谷間です。

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