消灯から・・・予想通りあまり寝つかれません。2時間ほどうつらうつらしていましたが、難攻不落の塩見城には万全の体調で臨む必要がありました。そこでいつもの安定剤を服用です。
当然、効果はすぐに表れたらしく、その後の記憶はあまりありません。そして何より確信できたのは隣の東京の方が、私が朝3時半に起きたら頭と足が反対になって寝ていたのです。私のイビキに耐えられず向きを変えたのだと思うのです。
もっと確信できたのは・・・頭がすっきり・・・していたんです。まあ・・・言葉は悪いですが・・・妻が慰めにいつも言ってくれるのですが・・・『寝たもの勝ち』。
改めてお詫び申し上げます。でもこの後この方とは下山するまで一緒だったんです。
荷物の大半を小屋に預け、4時半にスタートした時はガスの中でした。そして塩見小屋に泊まった方たちが登頂した時間には、ガスで何も見えない状況でした。折角の登頂だったのに・・・多くの方が嘆きながら下山していきました。
でも・・・3時間を要した三伏峠小屋に泊まった私たちが登頂する時間には、何とも素晴らしいロケーションが展開していたのです。当然富士山も昨日より・・・くっきり・・・そして大きくそびえていました。甲斐駒、北岳、小河内、荒川三山、蝙蝠岳・・・山を知っている人ならヨダレを流すほどの眺望が・・・。
先日の黒部五郎と言い、何とも天候には恵まれて満足の山行になりました。足の痛みもなく快調で、嫌いな下山もコースタイムを短縮してすすめました。
前日に買って持っていたパンを、三伏峠小屋でザックから出して昼食にしました。昨日カレーを注文せずに食べても良かったのですが、今日の予備の食料と考えていました。しかしここまで下山するともう予備の食料は不要です。少しでも荷物を軽くするためには、おなかに入れるのが一番です。熱い中をほぼ二日持って歩いたのに・・・傷んではいませんでした。
選択肢としてはいろいろあります・・・一番は人に上げる・・・しかし悪くなっているかもしれないので。二番はだれも見ていなかったら捨てる・・・しかし登山者としてあるまじき行為です。
だから悪くなっているかもしれないものを、自己責任でお腹に入れるわけです。どうしても飲みたいコーヒーも持って登っていましたから、一気に荷物軽量化作戦開始です。チューブ入ったエネルギー源などを、どんどんお腹に詰め込みます。
ここで福島ご夫婦が登場・・・小屋のソバを頼もうとしています。決して昨日のカレーの恨みで私が止めた分けではありませんが、結果として食べませんでした。
1.000円では高すぎるとか、量が多かったおかげで夕食が満足に食べられなかったとか・・・不満を言えばゼロではありません。
実はパスの時間が迫っていたんです。登山口14時20分のバスに乗るため、計算して12時20分に小屋を出発したんです。ご夫婦も遅れずに出発しました。ですからソバは食べなかったのです。
不満をもう一つ言わせてもらうと・・・水だって小屋までポンプアップして引いているのに、宿泊者にすら使わせず、15分もかけて水場行かせます。
意地悪せずに分けてくれればみんな感謝しますし、宿泊代に上乗せすることも可能です。
私が見ている間に2リットル600円の水を買った方はいませんでした。
バス時間のお蔭でここからご夫婦と行動を共し、あれこれお話をさせていただいたのです。
時間を把握しながら歩いて、余裕でバスに間に合いました・・・逆に計算して歩いていたのに、20分も熱い最中で待つ事になろうとは。
写真は駐車場からほぼ二日間行動を共にした柏の方が、西峰に登頂した瞬間です。
コメント