出発前にも書きましたが・・・下調べもせずに穂高町の駐車場と決めたのは失敗でした。
危うく停められずに慌てるところでした。
と・・・祭りの影響と思っていたのですが、祭りが終わった翌朝も、数百台の駐車場に空は数台だけ。
ほとんど登山者の車だったようです。ますます危ない所でした。
北アルプスの土日の登山者は、これほどすごいんですね。
穂高町駅前通りのイベントです。車を置いてから遊びに行きました。
さて今回の登山。
朝4時にバス停に1番で並ぶと、何とタクシーが来て客引きを開始。
同じ値段で行く事は解っていたので、タクシーに変更。
お蔭で中房温泉に5時に到着できました。この時間の余裕はありがたかったです。
結局、折角のこの余裕を活かせませんでしたけど。
詳しくは毎日少しずつお話ししますが、途中でダウンして・・・百高山4座の旅が2百名山2座の旅に変わってしまいました。
今日の表題ですが、外国人登山者が山荘スタップと何やら緊張感のある話し。
スタップは言葉が解らないし、次々にやって来る客の対応もあって・・・意識は中途半端。
日本人男性が此処まで連れて来たらしいので・・・その男性の話を聞くと。
家族10人で初めて日本の山に来た登山者。
他の八人と離れたのは夫婦の奥さんの方が、脚が限界で少し遅れたとか。
そこで分岐でこの日本人男性に「オテンショウはどっち?」みたいな話しになり。
この日本人・・・オテンショウダケに登りたいのか?・・・と聞いたらしい。
意味も解らず・・・はい・・・と返事したらしい。
オテンショウダケに連れて行ってあげようと親切心で、登山口の「大天荘」に連れてきた。
ところが夫婦は・・・他の家族の後を追って「大天井ヒュッテ」に行き、更に家族が今夜泊る「西岳ヒュッテ」に行きたかったのです。
よけいなお世話だけど放っておけないのが私の性分。
とりあえず「チャイナかタイペイか?」と聴くと、奥さんが「タイペイの高尾からきた」
聴いたとしても言葉が使い分けられる訳ではないけど、私の親切の度合いに差が出ます。
タイペイなら東北大震災でも熊本でも日本を助けてくれましたから、数千万分の一でもお礼をしないと!
旦那さんの方はまだ足が確りしているので、西岳まで行くと言い張るし。
奥さんは私の云う事を理解して、大天井ヒュッテに泊って、明日朝早く出発して家族の後を追うと。
家族に連れて来てもらった夫婦は地図も無く、旦那さんに山地図をあげて・・・地図に色々書き込んであげました。
今日はここまで進んで泊る・・・明日は何時に出発して、ここに何時に着く。
そして夜には槍ヶ岳山荘で家族と落ち合う・・・と山行計画。
でも西岳まで行くと言い張る旦那さん。奥さんとは喧嘩状態に。
ここまで何時間だから、今日は暗くなるので無理。
今は温かいけど陽が落ちたら0度に近くなり、山荘に到着できなかったら凍えて死ぬ・・・とか。
この先はアップダウンがきつくて、今日の奥さんの足では無理・・・とか。
この間、常に電話で家族と交信しながら、細部の打ち合わせ。
台湾の携帯って凄いですね。あっちもこっちも電波状態が悪くて、日本の携帯だったらおそらくダメだったでしょう。
とうとう旦那さんを説得して、30分ほど先の大天井ヒュッテに泊る事を約束させました。
午後3時を過ぎた状態で、足にダメージがある登山者が4時間も先の小屋を目指すのは・・・飛んで火に入る・・・ようなモノ。
山を知っている・・・つもりの私は止める事が責任とも思いました。
出発した二人を見えなくなるまで、しばらく見送りました。
がっ、本当に西岳まで行くのを断念してくれたなら良いけど!
台湾人登山者の事故が新聞に載ってませんか? 我が家は新聞が無いので!
最期は旦那さんが感謝して・・・ハグされました。奥さんからはありませんでしたけど!
今年、台湾旅行の計画があったので、住所聞いときゃ良かった!
山荘のスタップから・・・どうなりました?・・・とっ。
だから・・・遭難の危険があったので止めた・・・と話すと、スタップからもお礼が。
ところで言葉話せるんですか?・・・って。
もし話せたら、こんな1時間以上ももめてません。
台湾人ご夫婦です。日本を益々好きになってくれるといいけど!
また日本の山に来てください。
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