午前中は今日もジム。
戻って午後からは、先日借りてきた本を読んでました。
もう上巻の半分以上読み終えました。
歴史小説はやはり面白いですね!
特に自分の知識と符合する場面があると、なんとなくその小説に親しみがわきます。
逆に私が知らなかった・・・あるいは違う視点からの考察もまた非常に面白い。
等伯が京で絵の勉強するために向かう途中で、信長が比叡山を攻めるのですが。
この作家の考えに衝撃を受けました。
私が知らなかっただけで歴史家の間では、知られた話なのかもしれません。
足利幕府はイエズス会の宣教師が都に住み布教することを禁止していました。
しかし信長は幕府の意向を無視して、宣教師が都に定住することを許します。
この事への考察なのですが・・・私には新学説なのです。
時は大航海時代。スペインやポルトガルは植民地を拡大することに血眼になっていました。
特にポルトガルはイエズス会を先行投入して、布教に合わせて民衆を懐柔していったのでしょう。
そしてその狙った地域で目星を付けた権力者を支援して・・・権力を握らせて傀儡政権を作ろうとしたのだそうです。
当然信長側もそれを解ったうえで援助を受けていたようです。
火薬・鉛・真鍮・・・武力を維持するために必要な資材は、日本独自では技術が無かった時代です。
お互いのニーズが合致していたのです。
天下統一にあまりに時間を要したら、ポルトガルは違う権力者支援に流れる可能性もあり。
焦った信長は比叡山・石山本願寺・浅井・朝倉・長島一揆を早急に潰してしまう必要にかられたのです。
比叡山の殺戮はまさに地獄絵図。
そのあたりの考察が上手く表現されていて、読み応えがありまさに直木賞作品です。
あえて言えば石山本願寺や比叡山への攻撃は、イエズス会への論考の意図が含まれていたのではないでしょうか?
これは私の意見ですけど・・・。
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