岩手県からのニュースで・・・沿岸部の大槌町でのこと。
一歳の赤ちゃんを抱っこした若い主婦が3頭の熊と遭遇。
集団で暮らすことは無い熊ですから、子育て中のメスと子供だったのでしょう。
親が向かってきたので、思いっきり蹴飛ばしたら熊が退散したと・・・。
今年岩手県では1人が死亡し、7人がけがをしているとのこと。
秋田・鹿角のスーパーKだけではない被害が頻発しています。
赤ちゃんを守れて良かった・・・とつくづく思います。
私もこれ以上の遭遇経験があります。
新潟と群馬の境にある谷川連峰の平標山登山でのこと。
松手山コースの登山道入り口には、【クマ出没】の看板はあっても出会ったことはありませんでした。
40歳少し前に登山を始めて、その時から平標山は毎年登っていました。
花の百名山の名峰で、たおやかな尾根歩きが大好き!
花の時期・紅葉の時期と年に2回行く年もあって、逆に妻の手術などで行けない年もあって。
コロナ禍でやめるまで30回以上は登っているのに、25回目ぐらいまでは熊にはあっていませんでした。
今から10年ほど前の秋の、小雨の中の登山でした。
下山コースを松手山コースを選択し、松手山の頂上で雨具を脱ぐことに。
汗と雨とで中が湿って貼りついて・・・つっかぶりのインナーがなかなか脱げなくて悪戦苦闘。
やっと脱げそうな状態になると遮られていた視界が開け始め・・・の時の足元に黒いものが。
なんとインナーが脱げた途端、足元の黒いものは熊と判明。
親子連れの3頭で母親は体長1メートル弱、子熊は50センチから70センチでしょうか!
松手山で休憩するパーティが多く、食べ残しにあずかれた経験で学習したのでしょう。
あそこに行けば食べ物がある・・・と。
一番最初に母親が一目散に逃げ出し、子熊は何があったのかときょとんとしてましたが、遅れて母親を追って走り去りました。
これはチャンスとカメラを取り出しましたが・・・登山道を20メートルほど走って笹藪のなかに飛び込んでいきました。
この日の雨でカメラをポケットではなくザックに入れていたため、取り出すのに手間取り走り去る子熊のお尻がやっと写せただけ。
この経験で思うのですが・・・長い年月源流域を釣り歩いた私は、特別に【人の気配】を感じさせないように修練されている?
熊も、そこに人が立っていて、ごそごそやっていたら気が付いてくれないと・・・。
熊も【野生】をなくしているのかも?
鈍感で臆病な母熊で幸いでした。
コメント