妻の実家の祭祀を承継している義弟は、当然今日の法要に呼ばれていました。
家の前でくるまが停まっていて、ピンポンピンポンと監視カメラがうるさい。
外を覗くと弟の車が・・・時間を勘違いしたみたいで・・・1時間も前に。
でも、せっかく乗せて行ってくれるのですから、早いけどすでに喪服に着替えていたので同乗させてもらってお寺さんに。
当然だれも来ていなくて・・・掲示物を読んだりして時間までブラブラ。
読んでいてあることに気づいた・・・妻の実家は真言宗智山派のこのお寺さんに墓地がありますが。
京都のお寺さんを巡る旅では、智積院・根来寺・東寺・仁和寺etc・・・を回りたいと思っていたら。
なんと智積院と根来寺は同じお寺さんだと気が付きました。
ポスターに書いてあって・・・でも同じ名前のお寺さんは無くはないので、早めに来た和尚さんに聞くと・・・。
智積院の通称が根来寺なんだそうです。
真言宗中興の祖、覚鑁上人は高野山を追われ根来寺で新たな活動を開始して、その流れをくむのが智山派と豊山派なんだそうです。
その他の派は、みな高野山系だ・・・などと教えてくれました。
この和尚さん、若いのにしっかりしていて私は結構好きなんです。
今日も法要が始まると、卒塔婆の説明を・・・。
なかなか自分で調べることなどありませんので、知識が増えて興味も湧きます。
梵字のストーバが日本に伝わった・・・とか、書かれている字の上からの読み方とか、その意味とか・・・。
1周忌をつかさどる仏様は勢至菩薩様で、塔婆の5番目の文字がそれを表しているのだそうです。
基本的には上の文字から順に頭・首・胸・お腹・下半身を表していて、五倫の塔と同じ意味合いなんだそうです。
何で塔婆を建てるか・・・それは表面の戒名の故人に宛てる、裏面に記載してある施主からの手紙でもあるそうです。
こんな説明を簡潔に、信仰心の薄い人でも興味を持って聞けるように、毎回話してくれるんです。
金儲けばかり考えるお寺さんが多い時代に、仏教を身近に感じられるように活動している和尚さんは少ないと思いますよ。
うちの娘より若いですから、我が家族がこのお寺を菩提寺に選んだら、最後まで供養してもらえそう!
このお寺さんの檀家総代をしているのが、もう一人の妻の従兄弟ですから下ばなしはしてあります。
がっ、これまで決めきれずにいました。
従兄弟が檀家総代のうちに、話をまとめないと色々厄介にもなるでしょうから、あと1年のうちに決めます。
我が家は墓所を用意しても承継できないので、どこか合葬などをしてもらえる施設を探しています。
妻の母がこの地の出身のうえ地域には親類縁者が数軒あるので、このお寺さんが身近ではあります。
妻の父方まで合わせると、このお寺に親類縁者の墓所が10か所ほどあって、葬儀と言えばこのお寺さんだと言うほど。
将来のことを最近妻と話すのですが、私は樹木葬か散骨派なんですが、妻は合葬でも構わないから墓碑のような形に残したいようです。
こんな話は寂しいですけど、やがては誰にでも訪れる避けられないことですから・・・いつまでも空論ではいられません。
この後はウナギ屋さんに席を移して・・・献杯。
昼からビールでした。
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