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北上市のクマ被害

岩手県の北上市は昭和29年に市制が施行された、旧黒沢尻町を中心とした現在人口8万人ほどの街。

私はここで生まれ15歳までの時を過ごしました。

その故郷で・・・今年すでに3人の方がクマ被害で亡くなられました。

そのうちの一人は秋田からキノコ採りに来ていた方。

皆さんのご冥福をお祈りいたします。

岩手の親友から電話があって・・・今日、温泉の従業員の方が発見されましたが、被害者は食害にあっていて顔の判別もできないほどだとか。

その前の秋田の方も食害にあっていて。

その前のおばあさんはご遺体の損傷が、それほど酷くなかったけど。

これ、今までのツキノワグマとは明らかに違っています。

人を餌としてとらえて食べる習性は無かったはずですが、どこで違ってしまったのか・・・。

秋田・鹿角の人食い熊もひょっとしたらツキノワで、秋田県や鹿角市が言う【ツキノワグマである】という説明を否定できなくなりました。

と言うのは北上市の人食い熊は、明かにツキノワグマだからです。

鹿角や北上がクマが特別多くいるわけではなく、今は全国的に生態系が崩れて増える一方。

早く根本的な対策を打たないと、こんなことが日常茶飯事になってしまいます。

積極的な駆除の実施が望まれます。

味を知ってしまってどんどん見境なく人を襲うクマを、まだ「山に返せ」というアホがいるんでしょうか?

たまたま北上市の被害は平成の大合併で、北上市に合併された旧和賀町や西和賀に集中しています。

この一帯は奥羽山脈の主峰ともいえる和賀岳や真昼岳の山麓で、北上川に合流して大海へと下る和賀川の源流域です。

白神に匹敵するほどのブナ林に抱かれた大地は、キノコ山菜の恵みは有り余るほど。

30年から40年前の若かりし頃の私は、イワナを求めてこの源流域に入っていました。

が、熊に一度もあったことがありませんでした。

しかし20年前ごろから少しずつ出会う回数が増えだして、ごみ焼却場がある廻戸川(まっとがわ)などでも見かけるようになりました。

最初におばあさんが殺された場所は鈴鴨川のすぐ近くで、とても源流域なんて場所ではなく民家も高速のインターもある場所。

これから山に入ろうとしている私たちが、待ち合わせの時間を釣りをしながら調整して落ち合う場所でした。

だから・・・熊は奥山にいるのではなく・・・もうそこにもいるのだと思わないといけません。

山遊人(さんゆうじん)と自称する私のフィールドは、当然、熊も蛇も蜂もヒルもツツガムシも・・・何でもいますから、心配して電話をくれた友。

いつまでも若いつもりでいると、痛いしっぺ返しを食らうかもしれず・・・そろそろ年貢の納め時か?

 

 

 

コメント

  1. ご無沙汰しております吉田です。
    私もこのニュースに接して、驚いています。師匠に連れられて遊んでいたエリアでクマが捕食を目的に人を襲っていいること。しかも露天風呂に現れたら最悪ですよね。速やかな対策が必要ですよね。人為の干渉が衰退する山間部では下刈りなどが不足して見渡しのきかない藪が増え、個体数の増加により適地から追われた弱い個体が幅を利かせる場所として利用しているのかもしれませんね。個体数が増加しているシカなどの死骸を食べ肉食の傾向が増すなどすると益々人が狙われるかもしれませんね。マタギも杣人もいない現在では自衛隊に射撃してもらうしかないですね。
    私たちも現在では調査で山に入る際にはEPA公認のクマスプレーを必携するようにしています。(まがい品が多いので)

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