昨夜も妻の腰痛は治まらず、今朝も朝から苦しみました。
このまま手をこまねいている訳にもいかず・・・さりとて信頼できる医者にも思い当らずに・・・迷いました。
とにかくこの痛くて苦しんでいる状況をどうにかしたい一心でした。
2年前に入院した際に、まだ痛んでいるのにストレッチャーに横に成って転院させられたあの病院。
整形外科は最悪ですが、この時の麻酔科の先生は仏様のような人でした。
この病院の良心は全てこの先生が持っていたのかも・・・患者本位の対応でした。
権威も病院の都合も超越した・・・ありがたくて思い出しても涙が出るほど。
動けない妻が診察室に入ると、看護師さんはストレッチャーから降ろして先生の前に連れて行こうとしたそうです。
そしたら先生が、そんなに苦しんでいるのにおろさなくていいよ・・・って先生が立って歩いて来て診察してくれたそうです。
その時、患者の痛みが解る方だなあ! と思ったものです。
いきなりでは当然無理だろうと判っていましたが、すがるところも無いので・・・思い切って電話してみました。
薬を服用して治る程度の痛みではなく、ブロック注射以外では止められない痛みでしたから。
受付が出て・・・事情を説明すると・・・整形で良いですか?
いいえ、麻酔科でお願いしたいのですが!
ちょっと待ってください・・・と電話が保留され、7~8分待ちました。
完全予約制の病院で救急で行く方法も考えたのですが、そうすると整形外科になる可能性が高くて、それだけは避けたかったのでした。
間違って切れたのかも・・・と思うほど待っていたら、麻酔科で診てくれるそうです・・・と。
おそらく先生がカルテを確認して決断してくれるのに必要な時間だったのでしょう。
その代わり同じ先生になるかは解らないし、いきなりブロック注射もできないけどいいか?とっ。
当然でしょう。血液を調べてブロック注射ができる体調なのか? また原因の個所は?
調べずに対応して事故があったら、医師は責任問題ですから。
とにかく・・・飛んで行きました。
受付して、問診票を書いて・・・呼ばれてはいると、T先生で・・・この病院の良心そのものと思ったあの先生でした。
暫くだったけど2年半前かな・・・とっ、既にカルテに目を通していたようです。
それだけでも感激です。
そしていろいろ確認され、まずはМRIを撮ろう・・・と。
でも痛くて横になれないと話すと、本来は危険だからできないんだけど承知でブロックやるか?
お願いします。
私は診察室から出て待合室で待つことに。
とりあえずブロックを打ってもらったら、横に成る事も出来てこの後検査もできました。
そして整形外科に廻すからね・・・と妻は言われたのですが、できれば先生にと無理なお願い。
運よく整形の権威ある先生が、今週出張でした。
先生自ら電話してくれて確認、そして「じゃ麻酔科で対応させてもらいます」と。
飛び上るほど嬉しいのは妻より私。
患者の苦しみよりは、取りあえず自分をガード・・・という風潮があふれる時代に、こんな神対応の先生も珍しい。
6日ぶりに妻は安らかな寝息を立てています。
娘にラインで・・・こんな風に患者さんに思ってもらえる先生になりなさい・・・って。
コメント