花をみて・・・よく、まあ歩いた・・・平標山(花百).仙ノ倉山(二百) 《新潟県・群馬県》
平田影郎
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徳島からホロホロ3世号でやって来て、地元人より地域の山を知っている溝田夫妻との山行だ。事前にメールで打ち合わせは済んでいた。子持山で喜んでもらい浅間隠山は期待を裏切り、今度の平標・仙ノ倉山で私の山情報・知識の真価が問われる。私は大好きな山だが果たして喜こんでもらえるか? 私には出発前から不安があった。いきなり平標で歩き通せるのだろうか・・・と。天候は久しぶりの晴天だったが、鍛錬不足の私の歩行速度が足を引っ張り、平標で望む事が出来た山々は仙ノ倉では雲の中に隠れてしまった。あと30分早ければ・・・。
平標の頂上からは盛りには程遠いが多くの種類の花が咲き始めていた。コザクラ・ミヤマキンバイ・ミネザ
クラ・イワナシ・イチゲ・・・花を探すことに夢中になってしまった。溝田婦人は花が大好きで、だから詳しくもあ
る。初めての花の名を幾つも教えていただいた。そして見分け方として花だけを見るのではなく、葉も判断材
料にしなければいけない事を教わった。なるほど確実に確度が上がるに違いない。
帰路は急な下りだが松手山コースを選んだ。回復してきた眺望・・・稜線からの苗場山を是非見てもらいた
かったからだ。そして往路とは違った種類の花も見る事が出来た。
お互いに登りでは“足を引っ張るかも”と心配していたはずなのに、下りになって一転溝田氏のスピードは
加速される一方で私は置いていかれた。登りの“ぼやき”は何だったのだろう。振り返ると平標は裾野を広げ
どっしりと座っていた。本当に大きな山だ。いつも通り“厳しさ”と“征服感”をたっぷり与えてくれた。