マツダボンゴのABS
マツダのボンゴ ブレーキシステムに疑問
2010.02.23(火)
上の写真をご覧ください。こんな危険な状態に陥りました。路肩に歩行者がいたら轢いていましたし、崖があったのなら転落死していました。
那須のパン屋さん巡りをしていた冬のある日のことです。
風が強く寒さに震えながらJAFを待っていましたが、妻だけは車の中で待たせました。そしたら安定せずに風に揺られる車で酔ってしまいました。踏んだり蹴ったり・・・。
A TABLEという別荘地内にあるパン屋さんに寄った帰り道。別荘地から前に出てきた私に怒ったのか、後ろの車があおってきました。面倒だから先にやろうと思って左に車を寄せたのですが、路肩の泥道が滑ってブレーキが効きませんでした。
全くブレーキは効かず制動距離は伸びた気がします。足の裏にはゴン、ゴン、ゴンと油圧で制御されているABS独特の作動を知らせる感触が伝わってきていましたので、ABSは効いていたのは間違いありません。
ABSは効いていましたからハンドルは切れたと思いますが、後続車が競りかけて右脇の路上にいましたので、ハンドルを操作して路上に戻ったら事故になっていました。ハンドルを切るこ
とは事故の回避から出来ませんでした。
一方がアスファルト、もう一方が泥道で滑る状態。span style=”color: #cc00cc;”>片輪ずつ別な状態を検知した時に、システムはどういう判断だったのでしょうか?
滑る方の条件を選択してABSが作動したのは良いのですが、その状態でブレーキは効かなかったと思っています。ディーラーの担当者は制動距離は絶対短くなっていると言い張ります。
本当にそうなのでしょうか。無論ABSが制動距離を短くするためのものではない事ぐらい知っています。私も説明者も十分承知の上での『あくまでこのケースの場合』の議論です。
ましてや私は釣りに山にと全国を車で走り回り、雪道、砂利道、泥道・・・普通のドライバーより遥かに経験が豊富で、運転感覚は正常あると確信しています。どうしてこのような事態になったのか不信感でいっぱいです。
私とマツダ、私とボンゴの付き合いは話すと呆れられるほどです。28歳で2台目の車からの付き合いです。
カペラのハードトップを7年ほど
ボンゴ(2.000cc)の1台目を7年
レバンテ(ススギのエスクードのОEM)を半年
2台目のボンゴ(ディーゼル2.500cc)8年で200.000㌔走行
3台目のボンゴ(2.000cc)6年で230.000㌔走行
人生の大半をマツダ車に乗り、しかもその大半の22年間をボンゴで過ごしてきました。娘と妻の車もマツダ車でしたから、どれだけの付き合いかお解りいただけると思います。
余談ですが弟家族も全車マツダです。
何を言いたいのか・・・・・・要するに車の幅や前後の感覚は無論のこと、制動距離やボンゴの特性についてディーラーの方より熟知していると言っても過言ではない私が、制動距離がおかしかった・・・ブレーキが効かなかった・・・と言っているのです。20年以上も乗っていれば停まる位置は踏み込む力加減で調整できるとは解っていただけませんか。
それから数ヵ月後、再び私は同じ状態に見舞われました。恵那山登山の際に昼神温泉近くの路上です。
条件は少しきつめのカーブでコンクリート舗装の上に砂が溜まっている状態で、同じように左の片輪だけが砂の上に乗った片輪が滑る状態の時のブレーキでした。路肩に少し広い場所があり、そこに車を止めて電話を掛けようとしたのです。
当然、カーブですし路肩に寄せる行動ですからスピードは出していませんので、事故にはなっていませんが、ブレーキはほとんど効きませんでした。
もっと踏み込んでいれば防げた・・・と言われましたが、あれ以上どう踏み込むのでしょう。人間の心理として障害が近づけばなおさら足に力を込めて踏み込むはずです。
今、トヨタのプリウスでABS作動中に異常現象があり、リコールに発展しました。システムの違いはありますが私はプリウスと同じ状態がボンゴにも起きたのではないかと疑っています。マツダ側はプリウスの事例はコンピューター管理から油圧管理に変わる際の異常なので全く違う・・・・・と言うのですが、油圧管理に変わってからの部分はむしろ全く一緒だとトヨタの会見を聞いてますます確信しています。マツダの言い分はおそらく『ボンゴはブレーキをコンピューターで管理していない』または『ボンゴのブレーキシステムはコンピューター管理から油圧制御に移行するシステムではなくプリウスの事例とは違う』と言う意味だと思うのですが。
あれは絶対にシステムの欠陥です。
マツダに確認中ですが、回答がありません。というより『説明に納得できない』という方が正しい表現です。
そして何よりも肝心な・・・ボンゴは既に販売中止になっています。製造されていませんので消費者庁も真剣に取り上げる事はないでしょう。私としては臭いものに蓋をされてしまった感覚です。妻などはもっと辛らつな見方で・・・こんな事故をもみ消すために製造中止にしたのでは・・・とまで言っています。
そりゃそうでしょう・・・ブレーキが効かずに畑に突っ込んでいく恐怖を考えてみてください。路肩に歩行者がいたら私は【運転致死罪】になったかもしれませんし、そこが山道だったら崖下に転落していたかもしれません。警察に連行され『ブレーキが効かなかった』と懸命に説明するのですが、おそらく信じてもらえなかった事でしょう。
一市民でしかない私ができる唯一の抵抗はこうしたメーカーの車を買わない事しかありません。今まで懸命に現場で頑張って私の車をメンテナンスしてくれた方々には、『可哀想』という気持ちはありますが、マツダの対応から割り切るしかありませんでした。
JAFを呼んで助けてもらいました。
JAFに助けてもらったのは4回目
・関越道上でガス欠
・玉川温泉で軽油が凍結
・17号熊谷バイパスでバッテリートラブル
・そして今回、引っ張りあげてもらいました
ここまで厄介になると年額6.000円の会費は安いものかもしれません。