長野・白馬【青鬼・棚田と集落】
白馬村は近年、長野オリンピックにおいてジャンプ競技が開催され、金メダルに国民こぞって感動を受けた記憶も新しい。そして歴史上においては越後と信濃を結ぶ千国街道の中継地として知られている。
白馬村の北東の山間には小さな集落【青鬼】がある。集落の中を善光寺や戸隠神社への道が通り、参拝客等の往来で繁栄を極めていた。
集落には江戸末期から明治に建てられた14棟の母屋と蔵等が確り保存され、伝統的建造物群保存地区に指定されている。
また東側に石垣によって作られた200枚の棚田があり、現在も耕作され見事な農村風景を伝えている。集落の屋根越しに望む北アルプスは圧巻である。
この日は友と一緒であった。カメラを持った叔父さん達が何十人も集落の中を徘徊している現状が信じられないようだ。呆れ顔をしながら『集落の方の立場になれないのかなーー』と言われてしまった。彼の考えを理解できる叔父さんはこの日は見当たらなかった。確かに迷惑な話だが・・・・・私も少しは良心の呵責に耐えている・・・のだ。