小屋あればこそ
前夜、百枚小屋に泊まった方々の内、百名山のご夫婦と女性の単独の方は下山し、もう一組のご夫婦とイエネコさんと大石さん(仮名)と私はいよいよ縦走開始です。千枚小屋から千枚岳への登りは短いものの急登で、夕べあまり眠れなかった私は既に顎を出していました。汗が吹き出し・・・アンダーウエヤーはしっとりと濡れた状態。あまり濡らしたくないので体温調節のため雨具を脱ぐ事に。その間にご夫婦が抜いて行きます。ご夫婦は奥さんが健脚で、旦那さんは常に距離を置かれていましたが・・・二人は荒川小屋までほとんど私から離れずに歩いていました。結局、小赤石への登りで急ぎ足の私と離れてからは、再び会う事ができませんでした。無事下山...