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花-20. 秋田駒ケ岳

さすがの花百・・・秋田駒ヶ岳

メ モ
登頂日 02/07/28(日)
天 候 晴れ
標 高
登山口 八合目
同行者 先生
温 泉 国見温泉 石塚旅館 硫黄泉 宿泊料8,000から

タイム
場所・地点 往路 (着) 往路 (発) 復路 (着) 復路 (発)
所要時間
3:00

平田影郎

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わざわざ百名山に入っていない山に登るために、秋田まで出かけたわけではない。妻が玉川温泉で湯治をすることになり、送っていくついでに湯治指導員の先生のご機嫌伺いのつもりであった。7月26日先生と玉川温泉で待ち合わせて、我々家族は延々十数時間かけて到着した。先生はすでに到着し強酸性の湯と岩盤浴に満足の様子である。

早速、先生の実地指導を仰ぎ一通りの要領を得て湯治スケジュールもできあがった。

一人で自炊生活が不可能な妻の介護役として娘を残し先生と私は帰ることになった。当然ながら二人はこのまま帰るつもりはない。山に登ろうと言う事になり、そして選んだ山が田沢湖に勇姿を映す秋田駒である。

周辺環境保護のためシャトルバスが八合目まで運んでくれる。乗用車一台分の幅しかない狭くカーブが連続する道を、バスはもの凄いスピードで登っていく。運転手のドライビングテクニックは目を見張るばかりだ。

花の百名山はまさしく花咲きみだれる別世界のような山。特にニッコウキスゲが真っ盛りで、その花を目当ての登山者が途切れずに木道の上を歩いている人気の山。雲海の上に頭をつきだした鳥海山は残雪を戴いていた。感動・・・。

うっすらと鳥海山
一面のキスゲ
白く点在するのはシャジン系の花

男岳、男女岳ともあっという間に登頂できる。登る辛さを、自分の力を試す山では決してない。花の中をゆっくりと周遊し、心を洗い、いやしを貰う山だと思う。この日も多くのハイカーが列を成して花を楽しんでいた。

シャジン系統の花も多く見られた。

もう少しで山頂の先生
山頂
男女岳を望む
噴火口を俯瞰する
阿弥陀池がよく見える

さて、お風呂、乳頭温泉郷の黒湯・鶴の湯などはどうしても入っておきたい温泉である。しかし朝一番に行ったのに既にバスが何台も来ている状態では興ざめだ。秘湯ムードもどこへやら。私のスタンスにはない。

下山後に日帰り入浴だけでもと誘われたが、おことわりさせていただいた。そこで先生に案内していただいたのが国見温泉である。これは情緒・風情・泉質(含硫黄)など何をとっても満点で、私はこんな温泉を望んでいたし出現を待っていた。万座温泉日新館の苦湯・草津などを上回るもの。黒湯に泊まれなくてよかった。この温泉を知るチャンスを逃がしていた。先生に感謝である。さすがは先生、代役でもこれ程の玉を持っているとは・・・。

ゆったりと白色がかった緑のお湯に浸かった。温泉と言ったらやはり先生にお任せすべきだ。よけいなことは口にしない方が無難である。

露天がまたいい。内風呂の窓を乗り越えてフリチンのまま20㍍ほど歩く。先生は女性が出入りしている女湯のドアの前をフリチンで通りすぎていったが、さすがに私は内気で無口で気が小さく、とてものことそんな芸当はできようはずがない。

先生の後について行くことはできず、女湯の前をさけて前述の窓からと相成った。
 
アブ対策の“はえたたき”を振り回しながらの入浴、それでも目の届かないところやあまり人に言えないところなど数カ所餌食になってしまった。まさに野天の醍醐味と納得もできる。食事も山菜が中心の私好みであった。

秘湯といえば日本秘湯を守る会である。現在150軒ほどが加入しているが、この石塚旅館もその一軒である。

守る会の宿に泊まるとスタンプ帳に一個スタンプを押してもらえ、これが10個になると一泊無料になるというシステムがある。(主催・・朝日旅行会)

温泉はやはり雰囲気とお湯(泉質・湧出量など)の総合力。現在のところ私が体験した温泉でトップの評価である。

後日談、温泉通をして一目も二目も置くあのY夫妻、特にA女史をも唸らせたという国見温泉は掛け値なしの本物。ただし「石塚旅館か?」という点は夫妻と筆者で未だに係争中である。双方とも譲る風はない。(夫妻は隣の宿のほうがお気に入り)

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