リベンジならず・・・【四阿山】
平田影郎
前回、この山を訪ねたのは山を本格的に始めたばかりのころ。2000年より前だった。当時は鳥居峠に車を置いて現在の駐車場まで歩いた。それが僅かな距離だっと記憶していたが・・・。
まさか4キロも歩くとは思わず、ちょうどいい準備運動のつもりで歩き始めた。そして2キロ弱歩いた時、駐車場まで2キロの表示に気が付く。どうしたものか・・・帰りの歩く時間まで考慮すると、今からでも車を取に戻ったほうが時間的には得になる。
でも・・・結局はそのまま歩き通すことを選択。
再び訪れた理由は・・・山頂から長野県側の眺望が無かったので、長野県側は想像するしかない。今回はその眺望をゲットして、リベンジしよう。今、百名山を再登頂しているのはそれが主な理由だ。
駐車場には20台ほどのスペースがあり、日曜なのにまだ数代の余裕があった。しかし下山時には団体のバスも停まっていてほぼ満車になっていた。スペースではないところにも数台駐車されていた。簡易トイレも一基。
的岩までは穏やかな傾斜の道を辿る。腐葉土でフカフカの気持ちの良い道。ナラの自然林が美しい。
時折カンバ類が浸食を始めたのかもしれない。低木としてはレンゲツツジが今を盛りと咲いていた。
イワカガミは至る所に咲いていた。何より驚いたのはミネザクラがまだまだつぼみが主役だったこと。流石に2.000㍍を超える山である。
先週の武尊山でも盛りと咲いていたシャクナゲ、今週も良い色の状態で咲いていた。茶色く腐りかけたハナビラが無くて、本当にきれいな状態。それはレンゲツツジも同じで、登山道を彩っていた。
的岩までは汗もかけないほどの時間で到着。前回も思い出しながら、再び写真に収めた。万里の長城のミニ版と思え無くもない。後学のために一度見る価値はある。
凄いと気づかされるのは・・・・・的岩山のコースを歩くと判るが、的岩山で10センチほど地表に現れている岩が、ここまで続いているのだ。だんだん地表部分を高くして、ここに居たってこの写真の高さになっている。
前回は林道から的岩山を通って的岩に抜けるコースを歩いたが、今はそのルートが廃道になったようで歩けないようになっていた。そのコースがあれば、私の説明にうなづいてもらえるのだが・・・。
前回は山そのものを知らず、崩れ落ちそうな状態にも思いが至らなかったが・・・良く見ると怖い。穴があいてる部分などは、崩落しても不思議ではないと思った。
前回の時この空間から根子岳を覗いた記憶がある。
少し登ると東屋があって、何人かのパーティが休んでいた。どこから来たのかと問われ埼玉と・・・。そしたら郡山のパーティで、言葉が何とも懐かしい。娘は6年間を郡山で過ごした。
登ってきた道を振り返ると、浅間山が山頂を雲に包まれてスッキリしない。
保護施策だろうが階段が設置されていて、気持ちよく歩を運ぶことができる。コースは鳥居峠から山頂まで、良く整備されている。登りやすい山だと思う。
山頂では前回同様長野側がガスに巻かれ、全く眺望が得られなかった。天気予報を確認して、絶対のリベンジを期してやってきたが・・・今回も何とも残念な結果で終わる。
まあ・・・山頂からの眺望だけが登山の目的ではないので・・・この山もやっぱり百名山に値する山と納得。
ナラの林、アヅマシャクナゲ、レンゲツツジ、そしてバラキ湖や浅間山・・・秋にはカラマツの紅葉。