二ツ岳 - 三峰山
不快な疲れ
平田影郎
ここのところ妻を石段の湯に待たせての榛名山行が定番になってしまった。上毛三山の赤城27座、榛名21座、妙義の6座の完登を目指してから2年になるが、通っている割には遅々として進まない。今日で半分には到達したい・・・っと、一気に3~4座を目指す事にした。
登山口の森林公園管理所に車を停めトイレを借りた。直ぐに出発したかったが表で掃き掃除をしていた管理人さんに捉まり、話し好きの私は長話をしてしまった。熊の話が悪かった。ついついその話題に乗ってしまい、出発が11時近くになってしまった。
わしの巣風穴の写真を撮ろうとすると、またしても我がデジカメは電池切れで役に立たない。結局今日の証拠写真は撮ることが出来なかった。
雪は全く溶けてしまっているが芽吹きはまだまだ遠いようだ。コースは僅かに30~40分の登りであるが以外に急登。榛名はこんな山が多い。
どうしたことか早くも息切れがして、全くペースが上がらない。先月、雪の中を登った水沢山は快調に歩くことが出来たのに・・・信じられない。それでも7合目の避難小屋について自分を取り戻した。そこからは僅か10分ほどで山頂に着いた。
丁度お昼時間になったので眺望が全く利かず、しかもだれもいない静かな山頂で弁当を開いた。が妻が用意してくれた半分も喉を通らない。何かが変である。
休憩に30分も時間を費やしてしまったが、下りはじめるとあっという間で管理所に着いてしまった。
急いで松之沢峠に移動する。疲れてはいるが躊躇は無い。これを超えないと夏の本格山行をこなすことなど出来ない。そう心では理解しているが身体は何か重いものを背負っているように動いてくれない。
【ゆうすげの道】の階段を青息吐息。ふれあいの道から三ツ峰への登山道は本当に急登ではあるが、本調子なら10分程の登りを今日は20分も要してしまって『一体どうしたことだ』と自分が信じられない。それでも転がり落ちそうな斜面を何とか登りきる事が出来た。
山頂では暖かいせいか虫が大繁殖し、うるさくて休むことが出来ない。急いでとってかえした。今日はもう駄目だ、やめよう・・・と決めると、あせるこ事も無くゆうすげの道をブラブラと帰った。
石段の湯まではほんの10分で帰り着く。風呂上りに少し横になってから帰路に着いた。