ホームページ・ブログをリニューアル移行中です。(一部工事中)

98. 霧島山

いつの日かきっと縦走・・・霧島山【韓国岳】

メ モ
登頂日 13/04/28(日)
天 候 晴れ
百名山登頂順 88番目
標 高 1,700㍍
登山口 えびの高原
同行者 単独
温 泉 えびの高原荘

タイム
場所・地点 備考
えびの高原 4:40 1:40
韓国岳山頂 3:10 3:40
所要時間 3:00

平田影郎

スマホやPCの横幅変化に対応して表示できます!


 途中の白鳥温泉下湯に入ったのが、余計だったかもしれない。欲張った旅なので・・・無理した感がある。えびの高原着は13時を回っていた。

がっ、韓国岳登山には全く支障はない。国民宿舎えびの高原荘の駐車場だと思って入っていくと、女性が立っていて500円を請求された。国民宿舎の駐車場ではなく、韓国登山者の駐車場だったようだ。それなら・・・と国民宿舎に宿泊するのだから、堂々と無料の駐車場に移動した。玄関の真ん前が1台だけ空いていた。超ラッキー。

 フロントでチェック・インしようとすると、『まだ時間前』と断られる。丁度よかった、渡りに船とする。手続きだけをして『韓国岳に登ってくる』と告げて、表に出た。

 ビジターセンターに寄ってみた。トイレを借りて出発。えびの高原荘から登山口までは、10分ほど歩く。ゴールデンウィークとあって、駐車場に入る車が渋滞の原因になっている。

 登山口で見上げると韓国岳は双耳峰に見える。一瞬、どっちが韓国岳?   と思うが、どちらも韓国岳である。高原荘からは遊歩道で登山口へと導かれる。登山口を見下ろすと20台ほど駐車可能スペースが道端にある。これ以上の車両は違法路上駐車をするか、500円を支払う事になる。くれぐれも国民宿舎に泊まらないのに停めてはいけない。

見上げる韓国岳は双耳峰に見える
登山口のPは20台ほど駐車可能。後はビジターCへ

ここも久住のように一帯が火山の様相で、2012年の7月にやっと登山が解禁されたばかり。主峰の新燃岳は未だに周囲2㌔は立ち入り禁止で、当然登山はできない。予てから高千穂峰までの縦走を考えていたが、縦走路は分断されたまま。今回諦めて韓国岳だけでも登っておく事にしたのだった。そうでないと何時再び登山禁止になるかも知れない。

 登山届のボックスで届を書いていると50歳前の男性が寄ってきて、『これを書くんですか?』とっ。『万が一の時にこれが役に立つ』と説明すると、納得したらしく書いていた。この男性の服装はジャージの上下にソールの薄いズック。スニーカーと呼べないほど軟弱な足回りに、携行品はペットボトル1本の水だけ。『それで足りますか?』『・・・・・・・・』返事は無い。余計なお世話だ・・・と思ってくれる程の方ならいいのだが、誰かに『簡単な山』と聞いて初めて挑む素人では怖い。

私の後に登山届を書いたので2分は出発が遅れたはずだが、あっという間に私を追い抜いて行った。ザックを背負って重装備の私の出で立ちは理解されないだろう。私の場合はどんな山でも次回の鍛錬を兼ねているので、山の難度で装備を変えているわけではないが・・・簡単な山ではなおさらザック一杯に荷物を背負う。登山者同士でもそれは中々理解されない。大概『大層な出で立ちで』と思わる。当然この素人のお父さんは、私を『大層な格好をしたノロい親父』と思ったようだ。

 ところが100㍍も登ると道端の石に腰を下ろして休んでいる脇を、私は重い荷を背負ってゆっくりゆっくり追い越していく。それを見たこのお父さん・・・あわてて立ち上がり再び私を追い越して行った。それにしても聞いていた話とは違って厳しい斜度の登りだ。お父さんは最後まで持つのだろうか?

 しばらくするとお父さんはまた腰を下ろして休んでいる。ペットボトルの水をガブガブ飲んでいるが、水はもう無くなりそうだ。こんな暑い日に水もなしに『熱射病にならなければ良いが』

 4合目辺りで三度追い抜いた。お父さんは大分へたばっていて、もうほとんど足を動かす事が不可能な状態だと思った。

登山届ボックス
登山口近くの硫黄山

 五合目で少し休憩を入れた。当然お父さんが気になり少し待ってみた。しかし私の休憩の間に現れる事は無かった。この時点でおそらく断念したのだろう。山に登った事もなく、ペースも全く分からずにただやみくもに突っ走ったのだろう。楽しいはずの登山が【嫌な思い出】にならない事を切に願うばかり。

 五合目からの眺望は実に気持ちが良い。ビジターセンターの方向が良く望めた。6合目に到着した。後どれだけ厳しい登りが続くのか? 下山者に聞くと『6合目からはなだらかになった気がする』という。実際この標柱を境にして一気に楽になった気がする。

五合目の休憩場所付近から登山口方向を見下ろす
ここが厳しさの分岐点で、この後極端に楽になる

知らない間に7合目を過ぎ(実際には7合目と九合目は無い)て8合目の標柱を見ると、ほとんど稜線に飛び出る。さらになだらかになったゴーロ帯を進む。左手に爆裂火口、右手には大浪池を見下ろしながら山頂を目指す。

 15時を過ぎているのに山頂は黒山の人だかり。しかし10分もすると一気に人の波が引いていって、静かな山頂になった。動画を360°写す。

韓国岳山頂
爆裂火口と対岸のピーク、これが双耳峰に見えていた

 新燃岳の方角は若干霞んでいたが、それでも雄姿は少しも失われていない。縦走できないのが返す返すも残念だ。ミヤマキリシマの時季にぜひ再訪したいものだ。新燃岳が活動している様には見えなかったが、近いうちに解禁されるのではないか。宮之浦岳や開聞岳と再びコースを検討しよう。大浪池のコースからも結構多くの登山者が登ってくる。人気の山と実感した。これで花の時季はどんなにすごい人出なのだろう。登山道一杯の人なのだろう。

縦走路の先に・・・雄大な新燃岳
大浪池登山口からも多くの登山者がやってくる

 30分ほどロケーションを楽しんで下山にかかった。振り返ると山頂が青空に突き刺さるように聳えていた。例のお父さんとはとうとう出会う事は無かった。断念したのだと思う。簡単だと言われている山ですらこんなに厳しいもの・・・山の厳しい洗礼を浴びたようだ。

 
この時私の体は・・・静かに確実に変化が訪れていた。左の肩が痛んでストックを突けなくなってしまっていた。『おかしいなあ~ストックの突き方を間違えて捻挫状態になったのかな?』

 しかしそれは体の注意信号・・・前兆だったようだ。えびの高原荘での夕食後、私は心臓発作を起こす。左肩の痛みは典型的な前兆だった。皆さんも覚えていてください。肩や歯茎が痛んだりするのは、痛みを散逸させている症状らしい。発作の前に病院に行くとか、少なくても救急に連絡してくれる方を確保する事が大切だ。

下り始めてから振り返ると、ピークが屹立する
タイトルとURLをコピーしました