長野-1. 黒斑山
雄大な浅間の展望
平田影郎
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高峰高原の紅葉は時期的にどうだろうかと確認に出かける事にした。地図を見ると黒斑山という山があって、高度差もあまりなく妻にも簡単に行けそうだ。登りは当然さほどきつそうで無い事が山選びの判断基準である。
出発前から高峰高原は強い風が吹きヤッケがなければ無理な状態である。ホテルのロビーで悩んでいたが、とりあえず行ってみることにした。
ところが紅葉は既に終わり。やはり標高2.400㍍は侮れなかった。というか元々紅葉する木が少なかったのでは・・・。もみの木などの針葉樹ばかりが目に付いた。花百の山らしく石楠花の木は登山道の端だけでも相当すごいと感じられた。黒斑は夏の山かもしれない。かまぼこの様な非難小屋を過ぎると爆裂火口風の切り立った崖っぷちのザレた道となるが、ここからは木立もなく一気に展望が開ける。申し訳程度にロープが張られた崖っぷちに寄りおそるおそる下を覗き込む。落ちたら最後・・・まっ逆さまだ。山をやっているのにこの頃からこの恐怖に弱かった。未だに直ってはいない。
トーミの頭付近からの浅間の眺めは荒々しくも雄大でしかも気品すら感じられて、なかなか感動的なものであった。妻を大いに満足させてくれた。外輪山のように巻いている尾根筋をずっと歩いて行きたかった。いつかはチャンスがあることだろう。
非難小屋に戻る手前の潅木帯にある大岩の陰でコーヒーを点てて楽しんだが、汗を掻いた妻の身体は強風に体温を奪われたらしく、家に戻る頃には大風邪を引いてしまった。