ブログも含め、ごゆっくりお楽しみください。

釣行記ー13 山形 真室川・某沢

山形 真室川・某沢

2019 某沢源流行【山形・真室川】

本格的な源流遡行は実に10年ぶり。10年前もこの真室川だった。

その後は素人氏と近場の沢を釣るぐらいで、本格山行はとんとご無沙汰で、沢からはずいぶん離れている。

我が家に集合したのは一時【梁山泊】に出向していた渓流マン氏、我がやどろくの会の若頭的存在鉄人氏。

そして鉄人婦人の山の女紙様と私。車を一台にして一路山形を目指す。

10年前のメンバーは渓流マン氏の代わりに素人氏が入っていた。

途中の上河内SAで宇都宮餃子の定食で腹ごしらえ。

途中村山の道の駅などに寄り道するも7時に真室川温泉梅里苑に到着。予約してあったコテージにチェックイン。

お風呂入ると既に8時を回っていたが、腹が減っては眠られず・・・夕食。

夕食は渓流マン氏が用意した【豚しゃぶ】とビール。満足。

コテージはこんな雰囲気

慣れていたはずの高坂ダムも10年も経つと忘却の彼方へ、月日が経つのは恐ろしい。

記憶力で知られた私が思い出せない。

予想通り6キロほど林道を走ったキャンプ場への分岐で、車は進めなくなってしまった。10年前もそうだったから、全く手入れはされていないようだ。

たまたま埼玉から来たというフライマンがいて、情報をあげる。ついでに心配していたので我々はここで入渓しないと話して安心してもらう。

目的地まで所要時間は1時間半と読んで歩き出す。途中一回の休憩を挟んでちょうど1時間半だった。

パッキング・・・ここからどれだけ歩くのか?
目的の沢

歩きながら花を観て・・・野草を観て・・・山菜を見て・・・森林インストラクターは解説してくれる。

ふと足元に目を落とすと、マムシの子供が・・・一丁前に大人のマムシと同じ姿でクネクネと。10センチの大きさは恐怖感が湧かない。

源流遡行やどろくの会も会長が75歳、私が70歳と大御所二人の年齢が、源流を遠ざけさせている。そして鉄人や先生、渓流マン氏は会社経営に責任を持たなければならない立場で、渓谷から離れる十分な事情があった。

そんな年月が経過しても、いまだにユニフォームを着続けてくれる会員。写真に残す。

私も持っているが・・・お腹周りがきつくて着ることはかなわない。

遡行図で確認。未だにやどろくのユニフォームを着続ける山の女紙様。このユニフォームは彼女のデザイン
危険なマムシ
沢の途中で休憩

沢に降りて釣り始めるも小型が時折飛びついてくるだけ。途中の道路が寸断され車で入る事が出来ないとは言え、ここまではかなりの釣師が入っているようだ。

幻の滝手前でやっと食べごろサイズが出た。夕食に持ち帰ることになっていた数はキープしたい。

山の女紙様に滝つぼの権利をあげるが・・・食いがシブくて。変わって反対側に私が竿を出して良型をキープ。

そろそろ良型が出始める
目的の沢の象徴滝は35メートル
滝下の釜では意外に小型。 天ぷら用に持ち帰る

いよいよ滝上へのアタックだが、とりあえずは食事。沢の食事の基本は麺類。今回はソーメンを茹でる。

茹でる人、薬味を刻む人・・・分担して一気に準備完了。約一名は何もしないで食べるだけの人。

滝を見上げる我が会の紅一点【山の紙様】
早お昼。沢では麺類が基本
いよいよ滝の高巻き開始

装備を確認していよいよアタック。3人はまず問題は無いが、やはり女紙様は不安が残る。

確りビレーを取って、さらにユマール等も使って安全の上に安全を確保。

この日のザイルは7ミリ50㍍1本、8ミリ30㍍1本、10ミリ30㍍1本を残置して張る。

帰りの事だが14時半で釣りを止めた。渓流マン・鉄人・女紙はこの下りにエイト環を使うが、私は懸垂で下る。

お陰で翌日、上腕二頭筋が痛くて参った。

この緊迫感が良くて、わざわざ難しい沢に入っているのかもしれない。たまには若かりし頃の自分を取り戻したいのかも。

3ピッチ目で私はラストを担当していたが、いきなり(今になってみればアブ)蜂のような大型の虫に鼻を刺された。

途端に上唇は痺れて痛みが増してゆく。数分もすると歯茎まで痛くなってきた。

蜂だと思っていたから・・・あの大きさではスズメバチだろうと・・・。

とりあえず4ピッチ目に居る鉄人さんのところまで行き、事情を離すと「今日はここで止めよう」と。

渓流マン氏は上まで登ってしまっているので、とにかく一旦全員が上を目指す事に。

滝上に到着。女紙はヘトヘト。

先ほど刺されて直ぐに鉄人氏がポイズンリムーバーで吸ってくれた好影響なのか、痺れて痛いがアレルギー症状は出てこなかった。

4ピッチ目の運動量を考えてもスズメバチだったとしたら、既に体調に変化が出ていたはずだ。

100㌫の安心ではないが、ここまで来て釣らずに帰る私ではなかった・・・昔の性格は年をとっても変わらなかった。

カーブの先が滝の落ち口。2段小さく落ちてから、3段目があのダイナミックな滝となる

勝負に与えられた時間は2時間ほど。途中途中のポイントを捨てて魚止め滝を目指すか、それともゆっくり楽しむか。

女紙の体力もあるし、私の不安もある事から・・・ゆっくり釣り登る。

とにかくすごい魚影で・・・あまりに多すぎて餌の供給バランスが悪いのかもしれない。大型は出なくて精々尺どまり。

水量も少なすぎて活性が低いのかも・・・といいたいが、ポイントごとに9寸クラスが数尾ずつ出てくる。

渓流マン氏は足で蹴飛ばして丘に跳ね上げて手づかみで楽しんでいた。ゴム手袋をしていたのは、そのためだったか?

静かにイワナとの駆け引き
ヒット
生息数がキャパを超えて・・・大型が少ない
もう一つの型
まあまあの型だが・・・やっと尺程度

妻へのお土産に蹴とばした3匹を持ち帰らせていただいた。他に晩のおかずに6尾だけ頂く。

先に話したように滝の高巻きはプロがいないと危険が伴うので、あまりお勧めしない。特に下りはザイルの回収があって結構時間がかかった。

帰りの1時間半の歩きは山菜の【ミズ】を採ったり、今を盛りのウドの花を収穫。さらにはシドケの花なども。

夕食はコテージでのお座敷天ぷら。美味。

イワナの天ぷら
梅里苑のコテージ内。夕食はイワナと山菜の天ぷら
タイトルとURLをコピーしました