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旅あれこれ 海外4【済州 キム・マンドク記念館】

済州  キム・マンドク記念館

キム・マンドク記念館【韓国・済州】

 

2011.7.29(金)

 

李氏朝鮮、イ・サンのドラマで知られる正祖の時代に実在した女性商人で、私財をなげうって庶民を救済した人物として韓国ではよく知られる。特に済州で偉人・有名人を聞くと全員が一番目としてキム・マンドクを挙げる。

ちなみにかなり冗談に近いとは思うが・・・やはり大部分の人が二番目に格闘家のチェ・ホンマンか自分を挙げる。それには思わず笑ってしまって、相手の思うつぼにはまる。

韓国を代表する偉人ではあるがこの記念館の入場者数は一日平均50人程度だったとか。ところが2010年にドラマが放送された途端、入場者数は250人と5倍に跳ね上がり、週末には500人と10倍に膨れ上がったという。

記念館は公園の中にある
キム・マンドクのお墓の説明版。今なら読めるが

展示物は往時の生活様式を現した絵などが中心で、キム・マンドクに関連したものはあまりない。

記録として残されていないのだと思う。

展示内容が貧弱で30分もあれば見終える施設だが、尊敬できる歴史上の人物に触れた時間は有意義な時間だった。

2013年に他の場所へ新たな記念館が建設される。是非訪れてみたい。

お墓・・・聖人のものにしては質素
業績に比しても質素な記念館

下段右の写真、妻と姪が観ている絵のシーンは正祖がキム・マンドクの偉業をたたえるために謁見するシーンだ。

あくまでドラマ上の話だが・・・ドラマの中でも特に感動したシーンで、今でも脳裏に焼き付いている。

一時、妓楼で暮らしていたマンドクの身分が卑しいとして、臣下たちはこぞって正祖がマンドクに謁見するなどとんでもないと反対する。

と正祖は・・・その身分が卑しいものが私財を投げ打って貧しいものを救済していた時、身分が高いそなたたちは何をしていたか!・・・と問いただす。

臣下たちはいさめる言葉もなく黙り込む。実に胸のすくシーンであった。

更にドラマの話になるが謁見してマンドクは正祖から・・・私財を投げ出したら損ではないか・・・と問われ、お礼に何かしてあげると言われる。

そこでマンドクが正祖に言った言葉がまたすごい!

私は商人だから信頼してもらうことが次の商売に繋がる。困っている人たちから喜んでもらってさらに信頼してもらえたのだから何も失っていない。だから王様から何ももらう必要がない・・・と断るのです。

ドラマ上の話と笑うなかれですよ。この心がけを失ってつぶれたり苦境に落ちいった大会社を皆さんも観てるはず。

今の経営層にこんな心があったならねー。こんなシーンが作られる韓流ドラマもまた、マンドク並みにすごい。

当時の生活様式を知る
正祖から表彰されるシーンの絵に見入る妻と姪
キム・マンドクの肖像画
よく分からないけど何かのシンボル
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