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旅あれこれ 東北16【大河ドラマの世界に】

大河ドラマの世界、藤原の郷

2008/10

 今年も妻の検査がやってきました。長期の検査と民間療法をこの期間に実施します。私も家族として付き添うため休暇をとらなければなりません。それぞれの家庭にはそれぞれの事情があり、他人にはそのへんの事情が見えませんから、この休暇が理解されがたいようです。誰だって普通に勤務していられるなら、安心して働きたい・・・と思うはずですし、病気になった者も好き好んでなった訳ではなく・・・家族として支えてあげるための僅か一週間の休暇を、優しさを持って見守ってあげてほしいものです。今の日本でもそんな優しさが失われていないはずです。でもこれは弱い立場にある者の一方的な希望? 

 やっと開放された日はご褒美に〝旅とは言えない〟小さな観光をしてきました。妻が前々から散々言っていた奥州市(旧江刺市岩屋堂地区)に出来た【蔵の道】を見に行ってきたのです。ついでにこれも前々から〝機会があったら〟と言っていた【藤原の郷】にも行ってきました。
 
 藤原の郷はもう十数年前になると思いますがNHKが大河ドラマとして放送した【炎立つ(ほむらたつ)?】だったと思いますが、そのときのセットと言うべき施設です。市が建てたのかNHKが建てて市に移管したのか分かりませんが現在は市の施設になっています。NHKはよくロケに使用し、この日も年末に放送される時代劇スペシャルの撮影が行われており、その箇所は入場できませんでした。お陰で《無料》で見学できました。カメラが回ると係りの人が【お静かに】という札を掲げます。綺麗なADさんでロケではなく、そちらばかり見ていました。エキストラは既に配置についていて飛び入りは出来そうにありません。ドラマなどの最後のテロップに【協力  奥州市の皆さん】と出てきます。そしたらそのドラマはこの施設を使って撮影されたドラマなのです。

 ご覧の通りすごいスケールの建物でNHKでなければ不可能だったでしょう。細かく見てみると釘などは表に見えるようには使用されていません。おそらく当時の建築様式・方法に沿ったものなのだと思います。材木も太さなどすごいものが使われています。歴史好きの方は見る価値は十分にあります。小鹿野にも映画【風の乱?】で使用されたセットが町に寄付されて残っています。しかしコンパネを張り付けた様な簡素なもので、既に腐り始めています。町としては迷惑施設になっているのではないでしょうか。映画のセットとはその程度のものですから、比較して大いに驚きました。敷地に点在する堂宇などを全て見学するためには数時間を要します。ちなみに私たちは行きませんでしたが、中尊寺の金色堂も作られています。またサービスで展示してある十二単や衣冠束帯などの試着も出来て、子供に纏わせて写真を写すお母さんも多く見られました。歴史が分からなくても・・・壮大なスケールを感じるだけで楽しむ事が出来る施設です。

平泉のメイン通りを再現
内裏の撮影などにはピッタリ
平泉の義経堂などを模す
あらゆるシーンに対応
見学する妻
毛越寺などの庭園がモチーフ

 見学のあと北上のロシア料理店トロイカのベークドチーズケーキを食べました。何度か《お取り寄せ》で食べましたが、ここに来る前にわざわざ回り道をして買ってきたのです。今日は妻の誕生日だったので、お店を訪ねてみました。ホールで買ったのでは食べきるのが無理でしたので、小サイズをチョコレートと二つ買ってそれぞれ半分ずつ食べました。

 おやつが終了しましたので蔵の道に移動します。場所は全然分からなかったのですが偶然にも藤原の郷から直ぐ近くで、しかも運良くそこを通ったのです。嫌でも気がつきました。商店街の駐車場に車を入れ早速歩きました。本当に確り守られて今でも現役で使われていると思えるのは4・5棟だと思います。しかし雰囲気作りのためにその通りに面した建物は新しいものでも【蔵風】にアレンジされていました。町おこしとしてはこれでいいでしょう。努力は評価できると思います。ただ関東ではこれ以上の規模のものが、どの街にも現存していると言っても過言ではありません。他と比較しては見劣りがします。
 
 ガラス工芸館を覗いてみました。ガラス館と言うとどこも同じような雰囲気はありますが、オリジナルなものもたくさん目に付きました。商品でオルゴールやオルゴールバージョンCDも置いてありました。折角の記念ですから【ザード】の曲を買いました。通勤時に聞きたいと思います。多分『負けないで』をエンドレスで聞くと思います。

ガラス工芸館
たしか酒屋さん?の蔵とお店
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