早春の霧ケ峰【長野・長和】
2009/04/18
このETC割引の期間内に相当の区間を歩いてしまおうと、今日も中山道に挑戦してきました。
天候にも恵まれて本当に気持ちのよい歩きが出来ました。中山道屈指の難関、鳥居峠も快調に越える事が出来ました。時間的にも余裕過ぎるスケージュールで、なんと到着した駅薮原で2時間も列車を待つハメになってしまいました。
奈良井に戻って4時でしたがいつもどおり二人はこのまま帰るつもりはありませんでした。暖冬の影響で例年よりも開花が早かった桜も、木曽では今が盛りです。彼方此方で桜を楽しむ事が出来ました。
帰路は高速路を帰るつもりも無く、塩尻でどうするか考えました。妻の体調も大丈夫そうでしたから、私の大好きなコースを選んでみました。ビィーナスラインです。しかしこの時点で開通(冬季閉鎖)しているのかは確認できていません・・・と言うより冬季閉鎖を忘れていました。諏訪湖を大きく回って上諏訪になってからそのことを思い出しましたが、ここまで来た以上向かうしか方法はありません。もし通行止めのままだったら小淵沢から清里を抜けて帰ると腹を決め、とにかく向かいました。
何と運がいいことにビィーナスラインは昨日17日に開通されていました。ホッと胸を撫で下ろしました。楽しみたいのも山々ですが、妻の体調にも配慮が必要ですからこの程度の負担増でも過敏に反応してしまうのです。
ほとんどすれ違う車も無く寂しく不安な思いで走ること小一時間で、強清水に到着しました。しかし当たり前のように開いている施設は無いばかりか、人の気配すら感じる事ができません。あと30分もすれば陽が落ちてこのあたりは静寂に包まれてしまう事でしょうから、私は少し休憩を取って車窓から入り込む冷気を頬に感じて走りたいと思いました。しかし妻は私の目を心配し真っ暗な山道に不安を抱いていました。
強清水付近からは白く冠雪を戴く八ヶ岳が美しく聳えています。この全ての頂上に私は立っています。春になると緑や色とりどりの花に覆われる霧ケ峰も、流石にこの時季は枯れて寒々とした荒涼たる原野が広がっていました。
暗くなる事を心配する妻をよそに私は車山高原の駐車スペースに車を入れました。丁度陽が落ち始め、数分後には彼方の山並みに呑み込まれようとしていたのです。どうしてもその情景を写真に撮りたいと思いました。しかし安物のデジカメでは・・・・・結果は想像通りの出来だったのは、仕方のない事でした。
完全に陽は落ちました。望みどおり窓を全開にして走行する私と妻の頬を、風が通り過ぎていきました。実に心地よい風で、この感覚が大好きなのです。風にもそれぞれ独特の香りがあり、白根火山ルート、鬼押しハイウェーなどそれぞれ違った感覚を味わせてくれるのです。