念願の法華院温泉
念願の法華院温泉【大分・九重町】
2013.04.26(金)
予てから行ってみたいと思い続けていた温泉の一つが、この歩いてしか行けない法華院温泉だ。こんな温泉が日本にいくつかあるが、死ぬまでには全部に浸かってみたい。
久住山登頂を目指した今回の山行は、むしろ法華院温泉がメインだったかもしれない。
山小屋に宿泊する登山者にはある思いが常に付きまとう。『混んでいなければ良いなあー』っと。頂上よりもその事が気がかり。
その心配があってミヤマキリシマの時季には少し早かったが、ゆっくり寝ることを優先してこの時期に決定。
個室でゆっくり眠ることができて、前日からの疲れも吹っ飛んだ。
山間の山荘なので寒さは下界と格段に違う。お風呂から出てもすぐに湯冷めしてストーブから離れることができない。
食事の後に廊下にストーブを焚いてくれて、やっと少しだけホッとできた。湯冷めしやすい温泉は、やっぱり単純泉。
泉質としては大したお風呂ではないが、もちろん入ってみたかったのは泉質ではなく、あくまでロケーションに対してだから。
念願のお風呂を一つ減らすことができた。
食事は非常に美味しかった。ケチャップ味のハンバーグ・・・デミグラスよりあっさり感があって良かった。
豚肉は湯引きをしてあって、ごま風味のドレッシングでスムースに喉を通り過ぎる。
タラの芽の天ぷらは新しい油を使っているようで、後からいつも襲われる胸やけもやってこなかった。
ご飯はもちろんおいしいお米、スープはすまし汁でワカメと麩でたんぱくなのに満足感が残る。
何より翌日の朝食分をお弁当にしてもらって、翌朝下山後に牧ノ戸駐車場で冷たくなったものを食べた。
しかしこれが不思議な事に美味しいお弁当。
缶ビールは下界に数十円を乗せた価格。他の山小屋では500mlで800円から1.000円で販売している。
小屋の良心度が知れる。
それもそのはず・・・この小屋は車でここまで運ぶ事ができる。そのメリットがあれば良心的でなければむしろおかしい。ただし一般車は入れない。
法華院温泉の由緒をお風呂の隣の部屋に掲示されている。そこから裏口を使って外に出ると、別の建屋が目の前にある。
そこには観音様が祭られていて参拝しようとする。ところが暗くて・・・ちょっと一人では雰囲気的に・・・止めた。